2019年10月10日 第41号

9月28日にブリティッシュ・コロンビア州ケローナのサルサ・コミュニティー主催のダンス・ワークショップにインストラクターのAb and Sayaとして、ダンス・パートナーと共に招聘されたSayaさんに話を聞いた。

 

ダンスをパートナーのAbと教えているSayaさん(左)

 

—カナダに来る前の経緯は?

 中学二年の夏休みに、出身である北海道の中学生グループで2週間カナダでのホームステイを経験し、高校卒業後にバンクーバーに一年間の語学留学でカナダを再来しましたが、一度、お金を貯めてから戻ってこようと帰国して東京に住み始めました。そして、不動産会社でプロパティ・マネジメントの仕事をしていました。

—今回、カナダに来たきっかけは?

 30代に突入する前にもう一度海外に行きたくなり、カナダとオーストラリアのワーホリを検討した上でバンクーバーに決めました。子どもに英語を教えるためのNPO小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)の指導者養成講座を修了し、その後でTESOL(英語を第二言語として話す人たちへ英語を教える資格)も取りました。

 日本で自分のカフェを持つのが夢だったので、ダウンタウンにあるカフェで働きました。

 ワーホリ期限が切れる1カ月前にカフェが違う経営者に売却されましたが、新しい経営者からワークビザのオファーがありバンクーバーに残ることになりました。

—ダンスの経歴は?

 子どもの頃にバレエを習っていました。カフェで働き出した頃、ローカルの友達を作るためにミートアップというウェブサイトを通じて無料サルサ・レッスンダンスを体験。それがダンスを始めるきっかけとなりました。

 私がKizomba(キゾンバ)という種類のダンスに出合ったのは、2014年。イギリスから来ていたインストラクターのダンスに惹かれました。そして、現在のダンス・パートナーのAbとダンス・フロアーで出会い、2人でKizombaにヒップホップやタンゴなど違ったダンスの要素がミックスされたUrbankiz(アーバンキッズ)というスタイルのダンスを踊るようになり、上達するに従って教えるようになりました。

 日本人として、ここでダンスを教えていることをとても誇りに感じています。異国の地でも、英語が完璧ではなくても、自分が好きなことをシェアできるということと、受け入れてもらえていることに感謝しています。

—バンクーバーでのダンスの活動は?

 BAZA STUDIOS(Tel:778-379-2292)で毎週木曜日6:00pmからイントロから上級までのアーバンキッズの3つのクラスを教えています。また、DEJAVUというキゾンバとアーバンキッズのダンス・イベントを毎月第2金曜日9:00pmから開催しています。参加費は$12、学生は$8です。

 11月8日(金)から11日(月)まで今年で3年目のKIZTOPIAというイベントを開催します! ヨーロッパ、アメリカから数多くのダンス・アーティストを招聘。7日(木)には前夜祭もありますので、是非、ご参加いただけたらうれしいです。 詳細の連絡先: This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

 20名以上集まったダンス・スタジオでAbと共に笑顔でアーバンキッズの手ほどきをしていたSayaさんは、ダンスにかける情熱と大好きなダンスを各国から集まった人と共有できる喜びで満ちあふれていた。Sayaさんのこれからの活躍が期待される。

 

中野さやか(なかのさやか)
北海道岩見沢市出身。2011年にワーホリで渡加してバンクーバーへ。その後、ワーク・ビザで数年間就労後にカナダ移民権を取得。2017年に現在のダンス・パートナーであるAbがダンス界のビデオ・コンペティションに二人のダンスのビデオを応募し、トップ賞を獲得。現在は仕事をしながらアーバンキッズ・ダンスインストラクターとして活躍。 

(取材 北風かんな)

 

写真中央左:Sayaさん、右:Ab 11月8日(金)から11日(月)までバンクーバーで開催されるKIZTOPIAというイベントに駆けつけよう!

 

Sayaさん近影

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。