2018年7月26日 第30号

アマチュアサッカー選手たちが、出身国や人種的バックグラウンド別にチームを組んでタイトルを競うサッカートーナメント、The Nations Cupが、7月20〜22日、ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市で開催された。昨年、本選初出場を果たした日系代表チームが今年も出場した。

 

日系代表チームのみなさん

 

日系チームは勝利を得られず

 The Nations Cupは、メンズオープン、ウィメンズオープン、30歳以上、38歳以上、45歳以上、52歳以上(年齢別カテゴリーは男性のみ)というカテゴリーに分かれている。約20の国と地域を代表するチームが出場、日系代表チームはメンズオープンのカテゴリーでエントリーした。メンズオープンは、4つのグループに分かれており、それぞれのグループで4つのチームが総当たり戦を行い、一番ポイントが高いチームが準決勝に進む。

 日系代表チームは、初日20日に対イラン戦で0-0と引き分け、翌21日の対サウジアラビア戦では0-4で敗れた。最終日22日は、アフリカ代表チームとの対戦だった。アフリカチームはスピードのある攻撃で前半に2点を先取、日系チームはゴールに果敢に迫る場面が何度もあったものの得点にはつながらず、0-2で敗退した。メンズオープンのカテゴリーでは、アフリカチームが準決勝で昨年優勝したイタリアチームを、決勝戦ではカナダを破って優勝を果たした。

 

気持ちはすでに来年に

 日系代表チームは、日系人や日本からの留学生、ワーキングホリデーの人などで構成されている。出場した選手の一人、吉永哲也さんは、日本で大学卒業後、サッカーで奨学金を得て来加、サッカーと英語の勉強を両立している。昨年、リーグで対戦した選手と親しくなり、日系代表チームに誘われたそうだ。Nations Cupについては「たくさんの人が見にきていて雰囲気がとてもいいですね。そんな中であまりいい結果が出せなかったのが残念ですけど」と話す。また、今年ロシアで開催されたワールドカップでは、日本が善戦したことで日本のイメージもアップしたのではないかと感じたという。またワールドカップでは、日本人サポーターが試合後にゴミ拾いをしていたことが話題になったが、Nations Cupの会場でも、応援に来ていたサポーターがゴミを拾っていた姿を見たという。日本の人にとっては習慣づいた行動なのかもしれないが、「やはり誇りに思えるところですね」と語った。

 現在大学2年生のチサト・ミキさんは5歳頃からサッカーをプレーしているという。昨年に続いて今年も出場した。昨年に比べると「ちょっと残念な気分がありますね」と話す。今年は練習や試合の時に人数がうまく集まらないことがあったようだという。「僕たちのチームはパス回しを基本にしたいのですが、それがあまりうまくいかなかったかな、と思いました」と今年のトーナメントを振り返った。

 監督兼選手の馬目広三さんは、以前プレーヤーとして所属したことのあるイタリアのクラブチームに、監督として就任することになったという。そこに日系代表チームから何人かを呼び寄せて、選手の強化を目指したいと考えている。「今年のNations Cupに出場した選手の中には、1年間練習をしないまま、4月にチームが作られた時からプレーを再開して試合に臨んだという人もいます。そうした選手にもっとプレーをする機会を作れたら、と思いました」という。すでに気持ちは来年に向けて動き出しているというところだろう。馬目さんは日系人・日本人のユースを中心とするジョイアスFCのコーチも務めている。「この中から育っていった選手がNations Cupに出場できるようになる2年後、3年後も見据えてやっていきたい」と語り、人材育成を通して日系代表チームの成長を促したいと意欲を見せた。  

(取材 大島多紀子)

 

対アフリカ戦。色の薄いユニフォームが日系代表チーム

 

 

 

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