2018年4月5日 第14号

神輿を中心とした日本の伝統文化を伝える活動を行うNPO団体『晩香坡櫻會(バンクーバーさくらかい:以下櫻會)』が先月ロサンゼルスとハワイにおいて現地の関係者らと交流を行った。 

 

ホノルルフェスティバルにて交流:櫻會幹事長 生田目謙(右端)

 

 ハワイでは今年で24回目となる日系最大のイベント“ホノルルフェスティバル”のパレードに幹事長の生田目謙さんが参加した。

 ハワイには出雲大社の分社もあり、さまざまな面で日本との縁が深い土地。日本やアメリカ本土から訪れた神輿愛好家たちとの交流を育んだ。

 そして3月20日には代表の清野健二さんがロサンゼルスへ赴き、現地の神輿會『羅府睦會(らふむつみかい)』との交流を行った。

 羅府睦會は現在二代目會長の増田堅太郎さんを中心に、ロサンゼルスを拠点にサンフランシスコやラスベガスまで出向き、20年以上にわたり精力的に活動をするグループ。

 交流には會長の増田さんを始め、副會長の宮田英文さん夫妻や創設メンバーの一人である門田桂子さん等8名が参加した。

 海外の都市では日系・日本人の数が世界一ともいわれるロサンゼルスは、バンクーバーと同様に先の大戦において日系人の強制収容等の歴史を持つ土地である。

 同じ北米西海岸の街での文化活動ということや代表同士が同年代ということもあり、友好的な雰囲気の中で、お互いの神輿や日本文化を現地に伝えていくことの意義など、話が弾んだ。

 羅布睦會の特徴は女性メンバーの多さ、そして運営をリードするのも女性が中心だそうだ。

 清野さんは交流の印象をこう語る。「今後の協力関係も含めてとても良い交流ができました。女性が積極的に活動しているのも素晴らしかったです。羅布(らふ)とはかつての日系の方々がロサンゼルスの街を呼んでいた名称だそうです。それを會の名前としたところにも僕たち櫻會と同じ心を強く感じました。またどちらからともなく“TPM(Trans Pacific MIKOSHI Network)構想”という話になりました。海外にはバンクーバー、ロサンゼルス、ハワイだけではなくサンフランシスコ、グアム、タイ、インドネシアにも神輿があると聞きます。日本から神輿を担ぎに来る方の中には海外での神輿をもっと盛り上げたいとの思いを持っている人たちもおり、そういった個人や団体との交流やネットワークで、世界に向かって日本の伝統文化である神輿の輪を広げていきたいと多いに盛り上がりました」

 バンクーバー、ロサンゼルス、ハワイの仲間たちと神輿を通じた友好の輪を世界へ…今年も夏の神輿担ぎへ向けた櫻會の活動は以下のWebサイト、Facebookでも確認できます。

WEB:www.vancouversakurakai.com
Facebook:@vancouversakurakai.com

 

(記事提供 晩香坡櫻會)

 

ロサンゼルス羅府睦會の神輿

 

櫻會代表:清野健二(写真左)。(写真右から)羅府睦會長:増田堅太郎・清水元子・前田亜貴・植松由利子・門田桂子。(写真前列真ん中)丸山千寿代。(写真上段)羅府睦副會長:宮田英文・宮田清美

 

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。