2007年11月22日 第47号 掲載


松本幸さん

センチュリー21 リアルター

松本幸(まつもとゆき)さん


日本語で対応できるリアルター
カナダへ来たのは91年。ワーキングホリデーを経て、英語学校に10年勤務。その間に経験したのが不動産売買だった。98年にコールハーバーに建築中の ハイライズを見て気に入り、手続きもモーゲージもわからないまま、デベロッパーのオフィスを訪ねた。そこでリアルターを紹介され、比較的スムーズに購入手 続きを完了。03年に売却の際は、日系のリアルターと契約し「一番は言葉。日本語で対応していただいたので、とても助かりました」と、この仕事に興味を 持った。

その後、日本に戻り、みずほ証券に勤務。株のブローカーやアナリストのアシスタントとして、リポートの翻訳文を推敲したり、リサーチの手伝いをした。 「この時、日本の投資家たちが海外に目を向けているのを感じたんです」。カナダの不動産業界で働くことを考えた松本さんは、今やらなければ、という思いに 駆られ、バンクーバーに戻った。

友人に助けられて顧客作り
リアルターの資格取得に通信教育を選んだため、20科目をクリアするには時間がかかり、その上、英語のテストも受けなければならなかった。「ファイナルの試験は3時間で100問。問題を読むだけでも大変でした」

晴れて資格を得て不動産事務所に所属したものの、仕事の取り方、顧客作りなど、誰も教えてはくれない世界。同じ頃、資格を取った人たちの多くは、親類に デベロッパーがいるなど、すでに好条件でスタートしていた。家族も親類もいない松本さんは、友人からローカルの人たちを紹介してもらい、出来る範囲からア プローチし、ネットワーク作りに励んだ。

日本語を生かしたネットワーク作り
所属事務所に『センチュリー21』を選んだのは、この会社では日本人エージェントを見たことがなく、社内の紹介名簿にも日本人の名前がなかったからだ。 また日本にも700以上の事務所が点在することに目をつけた松本さんは、連絡を取ろうと試みた。ところがメールアドレスが載っていない所が多いことに気づ き、結局、各事務所のホームページをひとつひとつ開け、問い合わせ欄に自己紹介を記入して送信するという、時間のかかる作業をこなした。「今すぐビジネス につながらなくても、いつか必要なときに思い出してくれたらいいんです」と、長い目で考えている。

お客さまへの情報提供
同じ事務所のリアルターがオープンハウスを掛け持ちしていることから、週末に手伝うこともしばしば。そんな時は、あらかじめそのエリアの不動産売買の記 録を調査しておく。「その近くでどんな物件がいくらで売れたか、教えてあげるんです」。参考資料を見て、その場で連絡先をくれた人たちに、引き続き情報提 供しながら、築いていった信頼関係。「ひとつ成立すると、そこからまた広がっていくんですね」と自信もついた。

ホームページはシンプルに
センチュリー21には既定のホームページがあるが、松本さんは 「シンプルでわかりやすいものにしたかったんです」と、友人の助けを借り、日本語を入れた独自のものを作成。新聞広告を作ったのは、デザインをしている日本の友人だ。

「みなさん、それぞれ状況が違いますよね。買う目的や売る目的。それに合ったアドバイスを心がけたいと思っています」

タイミングが重要視される不動産売買。顧客のニーズを第一とする松本さんは、好きな旅行へも「当分は長期では行けないでしょう」と話す。取材が終わると、さっそくお客さんに会いに、ダウンタウンのコンドミニアムへ出かけていった。



(取材 ルイーズ阿久沢)



 

Yuki Matsumoto
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