2018年8月16日 第33号

バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。


朝起きたら鏡を見るべし! その1

朝起きて歯を磨いたり、顔を洗ったり、お化粧をしたりする時、10秒でもいいです、自分の顔をじっくり観察してみましょう。

顔は、その日の体調をはっきり表すところ。毎日観察していると、その折々の自分のコンディションがよくわかります。その中で、今回は特に「額(おでこ)」に表れる変化について、どんな意味があるのか、どんな心身の変化を示すのかに注目してみましょう。

 

 上の絵は「人類の横顔の変化」の様子です。人類の始めの頃はサルに近い横顔だったのが、次第に文明が発達し、その日暮らしの生活から、生活を工夫し将来を考えるようになると、人類の横顔にこんなふうな変化が起こりました。

 注目してほしいのは「おでこ」の部分。ものを考えたり個人の強い意志が出てくるに従い「おでこ(前頭部)」は発達し、前に出てくるのです。この前頭部にあるのが脳の「前頭葉」。ここは個性を主張したり、怒り(感情)を司ったりする中枢。だから「額」は「各人の意志」を示すところでもあるのです。

 「ヨガ」の観点からいうと、人間は笑ったりリラックスしたりする時、力は遠心的(陽性)に働き、怒ったり興奮したりする時は求心的(陰性)に力が働くと考えます。

 簡単に言うと「額」のまん中にシワを寄せるようにすると怒り、イライラの表情になり、まん中から力を抜くようにするとリラックスの表情になるということ。

 逆に言えば、鏡で額を観察し、おでこのまん中に縦ジワを発見した時はイライラやストレスがたまっていたり、血圧が高くなっている証拠。

 深呼吸でもして楽しいことを考えるようにしてください。ちょっとのことでも元気にすごせるコツになります。

 

<額に縦ジワ発見!>

 

1)ヨガの「くつろぎのポーズ」をする。

1、 あお向けで体中の力を抜いてダラーっとする。手のひらは上向き。目を閉じる。(緊張をゆるめる神経を刺激するから)

 

2、 ゆったりとしたヨガの「腹式呼吸」をする。 (血圧をコントロールする中枢と呼吸をコントロールする中枢は近くにあるので呼吸を整えることで血圧も整うから)

3、額の力を抜く。 (眉と眉の間を離すようにすると「前頭葉」を陽性に刺激するから)

 

2)首とつく部分(首、手首、足首)を動かす。

血圧の高い人は首、手首、足首が硬く、手足の毛細血管の血行が悪いので、とにかく首、手首、足首を回したり伸ばしたりして動かしましょう。

 額に表れる注目すべき変化は、まだまだいくつかあります。また次回に詳しくふれるとして、その間毎朝「額」を観察してください。

 

〜KazukoヨガではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるやさしいオールレベルのヨガを行っています〜

 

●日本語によるヨガレッスン・スケジュール●

<午前のクラス>
(火)10:00〜11:00 Balance Acupuncture & Yoga(4338 Main St. Vancouver)
(水)10:15〜11:15 日系センター内 武道場 (6688 Southoaks Cr. Burnaby)
(木)10:00〜11:00 プレゼンテーションハウス (333 Chesterfield, North Vancouver)
(金)10:00〜11:00 キツラノスタジオ (1680 West 6th Ave. Vancouver)

<午後のクラス>
(火)1:30〜2:30スティーブストンコミュニティセンター (4111 Moncton St. Richmond)

プライベートレッスンなどはお気軽にお問合せください。

ヨガ・インストラクター 池側和子
778-891-9917/This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。