2018年4月5日 第14号

 女性はもともとこどもを産み育てる機能が備わっているため、 男性に比べていろいろなことに目が届きやすかったり、人の感情を汲み取ったりする能力に優れています。ですが、それらを違う機能を持つ男性にも求めてしまいます。 結婚して、24時間家事や子育てで気が休まらないのに、夫の世話までしないといけないとなると、心底クタクタになってしまいます。そんな夫に我慢の限界を感じ始めると、 声をあげたり、「なんで〇〇してくれないの?」「何回言ったらわかるの?」というような、男性が女性から受けることで一番苦手とする、「攻め立てて、追い込む」という方法を取るようにもなります。

 私も女性ですから、このような女性の気持ちが痛いほど分かります。ですが、 それを分かった上で、今回は基本的な女性と男性の違いをシェアさせてくださいね。 これらを受けいれられると、彼に対するイライラも少し治ってくるかもしれません。

 

女性が受け入れがたい男性の姿

 男性陣からお叱りを受けてしまうかもしれませんが、 基本的に男性は「マザコン」というのが本来の姿。男性は強がって、カッコもつけます。感情的にとても繊細で、意思の弱いところがあります。褒めてちやほやされないと頑張れないところもあります。だからこそ、男性は、最終的には母のように、よしよしと頭を撫で、慰めて励ましてくれる、「母性の強い女性」と一生を過ごしたいと思うものです。そして、男性はそういった女性の元で 、サナギから蝶に羽化するように、青年から大人の男へと成長していくことができるのです。

 結婚して一旦こどもが生まれ、奥さんから今までのように構ってもらえなくなると、どんな男性であっても今まで見えなかったこどもっぽいところがどんどん出るようになってきます。ですが、女性がこういった男性の幼稚な部分を受け入れられず、 成長過程の夫に「リードしてほしい」「何も言わなくても察してほしい」「優しい言葉で慰めてほしい」など、大人的な部分を求めすぎてしまうと、お互いのニーズが満たされないまま、夫婦仲は次第に冷え切っていってしまいます。

 

夫が少年から男へ変わっていくため必要としていること

 歪んだ愛を母から受けた男性は、まだサナギのままですので、あなたの母性がないと男になれません。そんな男性のニーズに気づかず、または、気づいても受け入れられず、「私はどうなるの?」と怒っている女性は、「夫ではなく『父』、そして無条件で受け入れてくれる『母』」を求め、親から受けられなかった愛情を諦められずにいるのかもしれませんね。 だからこそ、「親離れ」があなたの人生のテーマであり、反面教師として、まだ少女のようなあなたの隣に少年夫がいるのです。

 

夫を変えるのではなく、「女を磨く」こと

 女性は「私ばっかり努力しないといけないの?」ではなく、もっと「女」を磨いてください。自分の中にもともと備わっている、「深い愛」や「包容力」を上手に引き出してみてください。女性はそれができるのです!そうすることで、少女は大人の女性へと変わっていけるのです。それは、あなたのまだ幼い心と、愛する我が子の心を育てていけることにも直接つながります。自分を磨くことに怠慢になって、相手を変えようとしたり、何も言わないで無言で要求したり、父親のような愛を要求しすぎないようにしてください。こういうタイプの女性は男性にとって重く、魅力的ではありません。男性もいずれ夫婦としての成長に限界を感じて、諦められるか、飽きられるかになってしまいます。女性は命を自分の中で育てることができるスーパー・パワフルな生き物なのです!だからこそ、「被害者意識」を育てるのではなく、しっかり自分の世界も持って、「大人の女」な部分にどんどん磨きをかけていきましょう!

 

〜5月のワークショップのお知らせ〜
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Sunny Chung MBA, MCP, RCC, CPF

カナダ・BC 州認定心理カウンセラー。BC 州認定アドラーペアレンティング・エデュケーター。クシ・アカデミー認定マクロビオティック・インストラクター。スピリチュアルカウンセラー。アメリカで心理学学士号&経営学修士、カナダで心理学カウンセリング修士取得。10 年間アメリカ・カナダの企業でコミュニケーション、人間関係、パフォーマンスなどをコーチング。心理カウンセリングはアドラー心理学、CBT、脳科学、およびアートセラピーをもとに、世界でここしかないホリスティックなカウンセリングを提供している。また、いろいろなテーマで各種セミナーを随時開催。5月はアドラー心理学に基づいた、「子供のこころを育てる」ワークショップ開催予定。カウンセリング&ワークショップの詳細はウェブサイトから。
www.sunnychung.ca

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。