2018年9月20日 第38号

 

同じことを聞くのも違った聞き方がある。 例えばパーティーの場で、または友達と飲みに行った場などで、そろそろ帰りたいな、と思うとき、「もう帰ろうか」とこちらから持ち掛けるのも気まずい場合があるかもしれない。

Do you want to go now? 「そろそろ帰ろうか?」 (“do you want to…?”と聞いてはいるものの「〜して」とか「〜しない」と促す形となる。)

そう直接聞きたくない場合は、友達があとどのくらいいたいのかを聞くほうが無難かもしれない。

How late do you want to stay here? 「あとどのくらい(遅くまで)いたい?」

Are you still ok with time? 「時間はまだ大丈夫?」

When do you want to go home? 「いつ帰りたい?」

こう聞くことによって「相手次第」という印象を与える。

それでもダメな場合は、自分が帰らねばいけない理由を簡潔に述べ、相手に促す形とすることができる。

Do you think we can go? I just remembered that I have to finish work at home. 「もうそろそろ帰れるかな? 片づけないといけない仕事を思い出して…」

I need to go home now. Do you want to come with me, or do you want to stay? 「帰らなくちゃいけないんだ。一緒に帰る、それともここにいる?」

こう聞けば、一緒に帰らない場合でも、 それはその友達の選択となる。

または、もし帰りたい場合でも、友達を気遣って帰るのはいつでもいいよと言ってあげたい時は…

I can stay here as long as you want to stay. 「いたいだけいていいからね」

I don’t have to leave right away. 「今出ないでいいから」

友達思いではあるが、この場合、面白くないパーティーにもう少しいなければいけないことになる。

いずれにせよ、質問の仕方によってニュアンスが変わるので使い方を気にせずに使う場合も、それぞれの聞こえ方の違いを知っておくならば、友達が聞いてくる質問の違いも分かるようになる。 

(文・イラスト 亀谷長政)

 

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