2020年3月19日 第12号

 連邦政府は16日、国際線の受け入れを国内主要4空港に限定すると発表した。その一つ、バンクーバー空港では入国者への新型コロナウイルス対策を強化すると発表した。これまで入国した人から、説明が書いたパンフレットを渡されただけで特に何もなかったという反応がメディアで紹介されたため、空港での対応を徹底するとみられる。

 空港では入国時に症状がある渡航者を隔離するとともに、症状がない場合でも、すべての渡航者が入国後14日間は自主的な自己隔離が要請されることを周知するとした。国内線利用者には、搭乗前に症状がある場合は搭乗を拒否するとしている。連邦政府がカナダ人、アメリカ人以外の渡航者の入国を拒否する対応を16日にとった影響で、カナダの大手航空会社エアカナダとウエストジェットは、減便運休の対応を発表した。エアカナダは16日、大西洋線については18路線で減便運休、太平洋路線は75パーセント減少し、香港、東京、ソウル路線も対象とすると発表した。ウエストジェットは22日からアメリカ路線を含むすべての国際線を30日間運休すると発表した。

 BC州バンクーバーとビクトリアを結ぶBCフェリーは14日に減便を発表。17日には、利用者が航行中に駐車している車の中で過ごすことを連邦政府運輸省が許可したと発表した。

 

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