2018年11月29日 第48号

 北米で、ロメインレタスによる食中毒が再び増加している。カナダ公衆衛生局によると、10月中旬から先週にかけてケベック州で17人、オンタリオ州で4人、そしてニューブランズウィック州で1人が、出血性腸管大腸菌Oー157による食中毒を起こしている。そのうちの6人が入院して手当てを受け、一人は重い合併症も引き起こしたものの、死には至らなかったという。患者の年齢層は幅広く、5歳から93歳となっている。

 そのほか米国でも32人が食中毒を起こし、13人が入院したと米疾病対策センターが報告している。検出された大腸菌の型は、昨年発生したロメインレタスの食中毒を引き起こしたものに似ているという。

 カナダ公衆衛生局は、食中毒が報告された3州の州民に対して、ロメインレタスの購入と摂取を控えるよう呼び掛けている。さらにレタスが家庭で保管されていた場合は、廃棄の上、それを保管していた場所(冷蔵庫の野菜室など)を清掃、消毒するよう指導している。

 両国の検査当局が汚染源の特定を急いでいるが、米食品医療品局は23日、米カリフォルニア州の可能性が高いことを明らかにしている。

 

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