2018年11月1日 第44号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの病院で白血病と闘っている少女が10月23日、チャリティ団体が企画したサーカスを楽しんだ。

 2年前に急性骨髄性白血病と診断されたのは、今年3歳になったオーブリー・ヒルシェちゃん。オーブリーちゃんはバンクーバーのBC州小児病院に入院、この7カ月間は化学療法を続け骨髄移植も行った。

 そんな彼女の夢は、本物のサーカスを見ること。しかし年齢制限のため、彼女は実際に興行しているサーカスにはまだ入場できない。そこで、難病と闘う子供の夢を叶える活動をしている慈善団体メーク・ア・ウィッシュ財団が、彼女のためのサーカスを用意した。

 場所はノース・バンクーバー市の港にある、古い造船所を改造したイベント施設ザ・パイプ・ショップ。ここにマジシャンやジャグラー、曲芸師、またサーカスゲーム、フェイスペインティングなどが集まったほか、綿菓子、ホットドッグ、ポップコーンスタンドなども営業、1日だけのサーカス会場となった。

 オーブリーちゃんはピンクの妖精コスチュームでサーカス会場に登場。ピンクは彼女の大のお気に入りの色だ。また彼女は自分のためのサーカスではあるものの、それを多くの友達(主に入院後に知り合った友達)と一緒に楽しもうと、彼らも招待した。「みんなと楽しもうとするのは、うちの子のいつものことだ」と、彼女の父親アラン・ヒルシェさんは語っている。

 同財団のスチュワート・チェースさんは、願いは子供に生きる希望と強さ、そして喜びを与え、今回のサーカスはまさにそれを全て具現化したものだと、取材に答えていた。

 

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