2018年10月18日 第42号

 オンタリオ州トロント地区に住む男性が、母親の誕生日プレゼントとして大手スーパーマーケットで購入したiPadの箱を開けたところ、中に粘土しか入っていないことがわかり、困惑している。

 サシサラン・ナダラヤさんが同州ブランプトン市のウォルマートで購入したのは、最新のiPad Pro。千ドル近くを払ったこのプレゼントは、7日に行われた誕生日パーティーの席で母親に渡された。しかし彼女がその場で箱を開けてみると、中には平たく伸ばされた粘土が入っていただけ。iPad本体はもちろん、充電器などの付属品も入っていなかった。粘土の重さは、iPadとほぼ同じだったという。

 ナダラヤさんが購入したのは、ウォルマートの売り場のショーケースに入れられていたもの。ショーケース自身は施錠されていたほか、箱自体も包装用プラスチックで密封されていた。

 ナダラヤさんはパーティーが終わるとすぐに、これをウォルマートに返しに行った。しかしその場では返金も交換もなされず、調査を行うと告げられただけだった。その後3日たってもウォルマート側からは何も音沙汰がなかったため、ナダラヤさんはメディアにこの件を知らせた。

 メディアの取材に対し、ウォルマートは調査を続けているとした上で、ナダラヤさんに全額返金したと答えている。お金を受け取ったナダラヤさんは、アップルストアでiPadを買いなおすと話していた。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。