2018年10月18日 第42号

 オンタリオ州トロントの中心部にあるリプリー水族館で12日夜、男が突然裸になり水槽に飛び込む事件が発生、この様子を撮影した動画がソーシャルネットワーク上で話題になっている。

 この水族館で最も大きな水槽には水中トンネルが設けられ、地上1階に降りた来訪者は、このトンネルを通りながらサメなどが泳ぐ様子を下から見上げることができる。

 事件当日は夜のイベント、ジャズ・ナイトが開催されており、午後11時が閉館時間の館内はまだ多くの人でにぎわっていた。そんな中、地上階から入場した男は服を脱ぎ始め、ほぼ裸でこのサメが泳いでいる水槽に飛び込んだ。水中トンネルにいた人が撮影した動画には、この男が泳いでいるすぐ下を、何匹かのサメが泳いでいる姿が映っている。

 また別の動画では、水槽のふちに集まった人が笑いながら見ている中、男は水槽のまわりに作られた岩棚によじ登り、そこから背面ジャンプで水槽に飛び込む様子も映されている。その後、警備員が男を水槽から連れ出した。それから警察が来たことを察知した男は、靴とジャケットを持って水族館から逃げ去ったが、いくつかの着衣は現場に残されたままだった。

 警察では迷惑行為の容疑で、男の行方を追っている。男が水族館から出たのは午後10時26分ごろのことで、身長は178センチ(5フィート10インチ)で体重100キロ(220ポンド)とみられている。年齢は35歳から40歳程度、頭は剃られていた。また暗い色のやぎひげを生やし、脚の下部に入れ墨がある。

 同水族館のジェネラルマネージャー、ピーター・ドイルさんは15日、メディアの取材に対しこのような出来事は今まで起こったことがないと話している。またサメであれ犬であれ、動物が脅かされたときにどのような行動に出るかは予測がつかず、この男の行為は危険極まりないと非難している。さらに男は事前に計画して行動に及んだのだろうとも話している。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。