2018年10月18日 第42号

 カナダでついにマリファナが解禁になった。連邦政府が6月に発表した10月17日、合法化のその日がついに来た。

 最も早く販売が開始したのは、カナダ最東端ニューファンドランド・ラブラドール(NL)州。どこよりも早く95年ぶりのマリファナ解禁となった。

 NL州セント・ジョーンズの午前零時に販売を開始する店舗の前には、開店前から長蛇の列。先頭に並んで最初にマリファナを購入した男性はテレビインタビューに応え、購入したマリファナは額に入れておくと話した。

 NL州では10月17日に開店するのは22店舗。その全てが午前零時の歴史的開店を迎えたわけではなく、多くは午前9時の開店に間に合うように準備している。

 時差の関係で東から順に解禁になる。ただ10月17日に店舗での販売をしない州もある。カナダ最大オンタリオ州もその一つ。ダグ・フォード州首相は、来年4月の店舗販売を予定していると語った。ただオンラインでの販売は10月17日に始まった。

 マリファナに寛大な街として知られるバンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州では10月17日に開店するのはカムループス市の1店舗のみ。その後、順次販売店を増加すると州政府が発表している。ただBC州もオンライン販売は17日から始まっている。

 マリファナ合法化については、さまざまな方面で準備が整うのか疑問の声が国民から上がっていた。そのすべてを解決できずに、見切り発車となる。

 連邦政府、各州政府は、法整備などを行ってきた。使用年齢、使用場所、販売方法、販売場所、運転中の使用禁止、警察の取り締まり、国境での対応、飛行機の利用時など、使用するための条件を各メディアが発表している。

 一方で、合法化されることによる健康被害や社会的影響については、それほど大きく報じられていない。これまで違法だったことからデータが少ないということも理由の一つで、今後こうした方面にどのような影響が出てくるのか、特に若者への影響が懸念されている。

 

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