2018年8月9日 第32号

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市で3日夜、一時停止をせず三差路に侵入した車が、そのまま曲がり切れずに正面の住宅に突っ込んだ。その時のスピードがあまりに速かったため、家の正面を突き破った車は、そのまま家を貫通、裏庭まで突進してようやく停止した。

 事故が起こった同夜午後11時30分ごろ。住人の一人ハマッド・ラクナビさんは、ちょうど家に向かって歩いているところだった。大きな衝突音を聞いたラクナビさんだったが、その時はそれが我が家に車が突っ込んだ音だったとは思いもよらなかったと、取材に答えている。

 一時停止の標識がある三差路に猛スピードで突っ込んだ車は、歩道に乗り上げそのまま家に突入、家を貫通する際には冷蔵庫と衝突したものの、これを押し出す形で裏庭まで暴走した。

 近所に住む人は、何かが爆発したようなすごい音がして、家全体が振動したと当時の様子を物語っていた。

 幸い、この家に住むラクナビ家の8人にけがはなかった。また車を運転していた男性と、助手席に乗っていた女性も、事故後車から降りて周りを歩いていたという。男性は、駆け付けた警察官に連行されていった。

 大きな穴があいた住宅にはベニヤ板で応急処置が施され、専門家が構造的に安全かどうかを確認している。しかしこの三差路では今までにも事故が発生しており、ラクナビ家は引っ越しを考えているという。

 

 

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