2018年3月29日 第13号

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は21日、膝や股関節手術の待ち時間短縮などを目指す政策を発表した。2016年から17年にかけ、同州で外科手術を26週間以上待った人は、股関節手術が30パーセント、膝関節手術が38パーセントだった。

 州政府の新たなプログラムは、同州リッチモンド市総合病院で2004年から10年まで続けられていた『リッチモンド膝および股関節治療プロジェクト』をもとにしたものになるという。このシステムのもと、標準化された手順に基づいた手術が、効率よくスケジュールされた医師とスタッフで行われていた。さらにこのシステムでは、手術前の患者の待ち状態や術後のケア管理も同様に行われ、システム全体の成功につながっていた。今回の政策で、新たな膝および股関節手術センターがバンクーバー市総合病院に開設されることとなる。

 好評を得ていたリッチモンドのプロジェクトはしかし、試験運用という位置づけだったため、2010年に終了してしまった。今回州政府が各種手術の待ち時間短縮のためにつぎ込む予算は、今年度(2018〜19年)は7500万ドル、来年度(2019〜20年)には1億ドルとなる。同州のエイドリアン・ディックス保健大臣は、来年度には26週以上の手術待機患者数をゼロにすると宣言している。

 

 

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