2018年3月29日 第13号

 アルバータ州のスケートボード愛好家らが、メキシコの女性支援施設に寄付するため、パーティードレス集めを行った。

 同州南部、人口6万3千人ほどの町メディスン・ハットのスケートボード協会メンバーがドレスを届けるのは、メキシコのバハ・カリフォルニア沿岸の町エンセナダにある女性シェルター、カサ・エスター(Casa Esther)。2010年に開業したこの施設を運営するのは、やはりアルバータ州のロイドミンスター出身のランディとサンドラ・ヒューバートさん夫妻。ここには売春強要や薬物乱用、ネグレクトなどから逃れてきた、身寄りのない若い女性たちが身を寄せている。

 スケートボード協会のメンバーのひとりで、先月この施設を訪れたレビ・スィッツァーさんは、ここで暮らす女性たちの生活を目の当たりにした。ここで暮らす少女らは、メキシコで一般的な、15歳になった少女を祝う伝統行事キンセアニェーラのために着るパーティードレスもない。また施設のスタッフが、特別な時のために保管しているドレスですら、泥にまみれていた。

 帰国後、スィッツァーさんがソーシャルメディア上でドレスの寄付を募り始めたところ、目標の120着を上回る169着が集まった。同時に、施設の拡張工事のための資金1万ドルも集めたスケートボード協会の有志らは、かさ張るドレスを詰めたスーツケースとともに、メディスン・ハットからバスでメキシコを目指した。

 

 

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