2018年2月1日 第5号

 アメリカ海軍の新型軍艦が、米フロリダへの航海中に寒波を避け、ケベック州モントリオールの港に逗留している。

 この軍艦は、昨年12月16日に米ニューヨーク州バッファローで就役したばかりの軍艦USSリトルロック号。就航当日には8千人以上が参加して記念式典が催され、所属基地となるフロリダ州メイポート海軍基地までの処女航海に向け、牧師が『順風と追い波』を祈った。

 しかし年末に北米東海岸を襲った寒波などにより、大西洋に抜けるためのセントローレンス川の氷の量が例年より極めて多くなり、クリスマスイブにモントリオールの港に避難した。さらに、船体と乗組員の安全を優先するため、この先の航路が十分確保される天候になるまでは、同港に逗留することを決定した。アメリカ海軍によると、この遅れが同艦の運用に及ぼす影響はわずかだという。また同艦は、船体の着氷を抑える装置や予備のヒーターを搭載しているほか、乗組員には冬季間の作戦変更に対応できるよう、寒冷地用の衣類も支給されている。

 出航の時期はまだ定かではないが、逗留中乗組員たちは運用訓練などをする予定だと、同艦のクートニー・ヒルソン少佐は電話取材に答えていた。

 

 

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