2017年11月30日 第48号

 自由党政権ジャスティン・トルドー首相は24日、ニューファンドランド・ラブラドール州のレジデンシャル・スクール経験者に対して謝罪した。

 この日、同州ハッピー・バレー-グースベイを訪問し、式典に集まった関係者約300人の前で「皆さんの前で謙虚な気持ちで対面し、先延ばしされ続けた謝罪の言葉を伝えたい」と語った。

 同州の先住民族の犠牲者だけがその苦しみを背負っていく必要はない、カナダ政府を代表して、国民を代表してお詫びすると語った。

 レジデンシャル・スクールは、1830年代から1990年代まで続いた、カナダ政府が先住民族の子どもたちを対象に実施した一種の先住民族文化浄化のための政策。子供たちを親から引き離し、寄宿生活を強いて、それぞれの母国語を使うことを禁止したほか、先住民族が持つさまざまな文化的習慣も禁じ、英語・フランス語と西洋文化を強制した。

 さらに、レジデンシャル・スクールでは、精神的苦痛を受けていただけなく、肉体的、性的暴行も日常的に行われていたことが経験者の証言によって明らかになった。

 カナダ政府は保守党政権の2008年に、当時のスティーブン・ハーパー首相が公式に謝罪。しかしニューファンドランド・ラブラドール州についてのみ、同州がカナダ連邦に参加する1946年以前から同様のスクールが存在していたことから、カナダ政府の責任ではないとし謝罪の対象外とした。今回のトルドー首相の謝罪は、この時対象外とされた同州先住民族に対して行われた。

 同州先住民族を代表してトビー・オベド氏が、トルドー首相の謝罪の後に壇上に上がりあいさつ。政府に対する集団訴訟で先頭に立っていた同氏は、「レジデンシャル・スクール被害者を代表して首相の謝罪を受け入れる」と語った。

 多くの先住民族は首相の謝罪を受け入れたが、一部のファーストネーションでは自分たちに行われた非人道的な行為が完全に明らかにされていないとして、今回の式典への出席を拒否した。

 同州先住民族がカナダ政府に対して起こした集団訴訟で、昨年5月、自由党政権は5千万ドルで和解している。

 

 

 

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