2017年11月16日 第46号
オンタリオ州トロントで、中国からの留学生が相次いで行方不明になった。警察は身代金目的の詐欺誘拐事件とみて捜査を続け、3人を無事保護した。
ユアンウェン・ツァンさん(20歳)は8日午後に同市中心部のヤング通りとグランビル通りの辺りで目撃されて以来行方不明に。またユー『キャンディ』リウさん(17歳)は10日午前10時30分ごろにヤング通りとフィンチ・アベニューの付近で、またキ『ジェイデン』シュさん(16歳)は9日午前10時30分ごろ東イグリントン・アベニューとミッドランド・アベニューの近くでそれぞれ目撃されたのが最後だった。
警察によると詐欺の手口は、留学生に対しては携帯電話の電源を切って外部との接触を絶ち、しばらくの間身を隠さなければ本国にいる家族に危害が及ぶと警告する一方、その家族には子供を誘拐したと脅し高額な身代金を請求するものだという。
しかし誘拐された中国人の一人リウさんは誘拐犯の脅しを無視して外部の情報にアクセス、自分たちに関するニュースから、これが詐欺であると知り、警察に連絡を取った。彼女は12日夜、モントリオールで警察に保護された。また残りの二人も先週末に無事保護された。
警察では詐欺誘拐犯の行方を追っている。