2017年4月6日 第14号
グレーターバンクーバー不動産協会は4月4日、3月の同地域での住宅販売数が前月比では47・6パーセント増加したものの、前年同月比では30・8パーセント減少したと発表した。
ベンチマーク価格は前月比1・4パーセント上昇し91万9300ドル。ただ過去6カ月では0・8パーセント下落した。
バンクーバーは国内で最も不動産価格が高い。昨年8月にはブリティッシュ・コロンビア州政府が、海外購入者税15パーセントを導入。高騰し続けるバンクーバーの不動産の要因に、海外からの莫大な投資資金が関係しているとの判断だった。
連邦政府も住宅ローンの規制を強化するなど、不動産価格を安定させるための政策は取っているが、これまでのところ大きな成果は出ていない。
最近ではバンクーバーでは落ち着きを見せている不動産がトロントで高騰を続け、話題となっている。
カナダ銀行スティーブン・ポロズ総裁は、同銀行の低金利政策が住宅価格高騰に影響していることは考えにくいとの見解をインタビューで語っている。カナダ銀行は現在金利を0・5パーセントとしている。