2017年3月16日 第11号
ニューファンドランド・ラブラドール州を3月11日に襲った猛烈な嵐で、空中に舞い上がったカヌーが住宅を直撃、中にいた人は辛くもけがを免れた。
カヌーの直撃を受けたのは、ニューファンドランド島南東部、プレセンティア湾に面したフレッシュウォーターに住む、テレサ・パワーさん宅。カナダ環境省の観測によると、当時の風速は台風並みの50メートル/秒に達するほどだったという。この強風に巻き上げられた、隣家の裏庭においてあったポリエチレン製の頑丈なカヌーが、パワーさんの寝室部分に激突、そのまま外壁を突き破り、その内側に置いてあったベッドのヘッドボードを粉砕した。
当時パワーさんは、そのベッドに横たわっていたが、九死に一生を得た。しかし全てが一瞬の間に起こったため、家の壁を突き破ってきたのが緑色のカヌーだとは、その衝撃音を聞いた夫が寝室に飛び込んでくるまで気がつかなかったと話している。
カヌーはその一部がへこんだものの、ほとんど無傷。もしヘッドボードがなかったら、カヌーは自分の頭を強打していただろうと、パワーさんは語っていた。