2017年2月9日 第6号

 サメの危機的状況を追った2006年公開のドキュメンタリー映画「シャーク・ウォーター」を制作したカナダ人監督ロブ・スチュワート氏(37)が、フロリダ州南部の沖合で水死体で見つかったと同州沿岸警察が3日発表した。1月31日のダイビング中に行方不明になり捜索が続いていた。

 同映画は、高級食材で知られるフカヒレを取るために無残に殺されていくサメの危機的状況を伝えるドキュメンタリーで、公開されると世界中でフカヒレ使用禁止運動が起こるなど、社会に大きな影響を与えた。サメ捕獲の残虐さと共に、海洋生物の生態系ピラミッドで頂点に存在するサメを人間が乱獲することで、生態系が崩れ、海洋生物だけでなく地球全体にも大きな影響を与えると警告していた。

 そのシャーク・ウォーターの続編撮影のためにフロリダに滞在。ダイビング中に、何らかの事故で水死したものとみられている。

 

 

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