2017年1月12日 第2号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドの正教会が8日、シリアからの難民らとともにクリスマスを祝った。

 この教会は、聖グレゴリオ・アメリカ正教会。正教会は一般的なカレンダー(グレゴリオ暦)ではなく、西洋の旧暦ともいえるユリウス暦を使用しているため、そのクリスマス(12月25日)は、グレゴリオ暦の1月7日になり、その週末にクリスマスを祝う習慣がある。

 同教会は昨年、35人のシリア難民のスポンサーとなっている。シリア・アレッポの自宅アパートが爆撃を受けた難民のひとり、アラ・ストラックさんは、戦争のただ中にいると自分と家族の身の安全が最優先事項となる。ここには私たちが最も必要としていたもの、平和があると、取材に答えていた。

 同教会の難民スポンサーシップ委員会メンバーのエディ・パパチアンさんは、難民はここで全く異なる言語や文化、教育システムに適応しなければならないが、多くの彼らがシリアから逃れられたことに安堵していると話している。

 同教会では、この2〜3カ月の間にさらに20人の難民を受け入れる予定だ。ストラックさんら難民たちは、自分たちが助けられたように、今度は自分たちが新しい難民を受け入れ、役に立ちたいと語っていた。

 

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