2016年12月8日 第50号

 ブリティッシュ・コロンビア州では、警察官が拘束した人物の生命を救う目的で心肺蘇生法(CPR)や、麻薬拮抗剤ナロキソンの投与を行ったものの死亡した場合は、そのことに対する調査が行われないことになった。

 警察の捜査のやりかたなどに問題がないかを調査する機関、独立調査局が2日発表した。

 警察官が心肺蘇生法を行ったものの死亡した事故は、8月だけで11件が同局に報告されたという。これらの事故は全て同局によって調査されたが、いずれのケースも警察官の処置に問題は見つからなかった。

 今回の決定は、同州サレー市で先週、RCMPの警察官がナロキソンを投与している最中の人物が死亡した事故を受けて行われた。

 警察の中には調査を憂慮して、薬物過剰摂取の人物に積極的な治療をためらっていた部署もあったが、今回の決定によってその心配がなくなったと、同局は取材に答えている。

 

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