2016年9月8日 第37号

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市の産業廃棄物処理業者、ブライト・スカイ・ディスポーザル(元フレーザー・バレー・ディスポーザル)に対し、許可されていない廃棄物も受け入れるなどの違反操業を行ったとして罰金が科せられた。

 サレー市のBC州地方裁判所の判決によると、罰金は合計で5万8500ドル。また取締役のファニー・リアン被告には1500ドルが科せられた。メトロ・バンクーバーの環境規制課の試算では、同社は24日間で、許可された量の最大で11倍とみられる廃棄物を受け入れてきたほか、環境や人体に悪影響を及ぼすアスベストなど、同社には認可されていない物質を含んだ廃材も取り扱っていた。

 またリアン被告の元夫で、他の会社の取締役を務めるデニー・リアン容疑者にも、2011年と2013年に起こった違法業務への訴追が進められている。

 なおブライト・スカイ・ディスポーザル社は、メトロ・バンクーバーが発表した、2015年に環境へ悪影響を及ぼした業者のリストの中でワースト・ワンだった。

 このリストには他に、バーナビー市のシェブロン・カナダ(ナフサによる大気汚染)、リッチモンド市でセメント・プラントを操業するラファージ・カナダ(認可量を上回る窒素酸化物の排出)、ノース・バンクーバー市にあるフィブレコ・エキスポート(チップ製造のための木材粉砕に伴う粉塵の排出)などの大手企業も名を連ねている。これらの会社には、1000ドルの罰金が科せられた。

 またデルタ・シダー・プロダクツは、操業時間や燃料使用量、原材料や製品についての記録や報告義務違反で1500ドルの罰金となった。そのほか、当局が環境の最大の敵だと形容するディーゼル発動機(建設工事重機など)に関する操業違反で、取締りを受けた建設業者も何社かあった。

 

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