カナダ統計局は8日、労働市場報告書を発表、3月の失業率が2ポイント改善し、7・1パーセントになったと報告した。昨年12月以来の水準。

 就業者数は4万600人の大幅増。専門家の予想1万人を大幅に上回った。就業者数増の3万5300人がフルタイム。専門家は労働市場に明るい兆しと捉えている。

 産業別ではサービス産業が好調で、ヘルスケアが約2万5千人増、宿泊・フード産業や専門職も増加した。一方、製造業は3万2千人減、天然資源産業(石油、天然ガス、鉱山を含む)は2100人減だった。

 地域別では、アルバータ、マニトバ、ノバスコシア、サスカチワン各州で増加、プリンスエドワード島州で減少した。その他の州はほぼ横ばいだった。特にアルバータ州では1万9000人増とこれまでの減少傾向から一転大幅増。失業率も8ポイント改善し、全国レベルまで戻った。原油価格が急落して以降、天然資源産業での解雇が続く中、アルバータ州にとっては久しぶりの朗報。それでも前年比では1・5パーセント少ないと報告されている。

 専門家は、原油価格が依然低いことから、今後も3月のような好調な雇用状況が続くか、先行きは不安定とみている。

 

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