連邦政府クリスティア・フリーランド国際貿易相は3月30日、トロントのイベントに参加した後の記者会見で、カナダと中国は2国間の自由貿易協定についてなるべく早く交渉を開始するべきだとの見解を示した。
非公式交渉がすでに始まっているのかとの質問については明言を避けたが、自由党が政権を取って以降、話し合いは続いていると語った。
自由党は中国との経済関係の強化を積極的に推進することをすでに確認済みで、自由党が政権をとって以降、中国との自由貿易協定交渉実現の可能性は高まっていた。
保守党政権時代は中国との関係を積極的に強化していくとの姿勢は見られなかった。中国がアジアインフラ投資銀行を設立した際にも、一時は参加の意向も示していたが、結局は見送った。アメリカや日本も参加していない。ただ、野党時代の自由党は参加すべきと表明していた。
カナダも参加している環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が大詰めに入っているが、中国はこれには参加していない。中国との積極的な経済関係を目指す自由党政権の今後の動きが注目される。
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