ナショナル・バンク・オブ・カナダは23日、2015年バンクーバー住宅購入の約3分の1が中国人によるものとの試算を発表した。

 バンクーバーの昨年の不動産販売額385億ドルのうち、127億ドル、33パーセントが中国人投資家によるもので、トロントでは630億ドルのうち90億ドル、14パーセントを占めていた。

 報告書を発表したピーター・ローテレッジ氏は、計算方法は安易で仮説に基づくものだが、信頼できる数字へ導くために役立てると思うと語っている。

 計算方法は、全米不動産協会とファイナンシャル・タイムズが行った77人の中国人富裕層への調査の二つのデータを基にしている。調査対象者数が低いことへの懸念があることはローテレッジ氏も認めている。

 この報告書は連邦政府が予算案を発表した翌日に発表された。予算案にはカナダ統計局の海外投資家調査への費用として50万ドルが含まれているが、正確な数字を調査するにはあまりにも少ないとの批判もある。ローテレッジ氏もそれに賛成したコメントを発表している。

 

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