ブリティッシュ・コロンビア州政府は、最低賃金の引き上げを検討していることを25日明らかにした。シャーリー・ボンド雇用相は、州の好調な経済成長により消費者物価指数の伸び率以上の最低賃金引き上げ率を実現できる可能性があると声明を発表、これにより好調な州経済の恩恵を州民全体が受けることになると語った。ただ、賃金引き上げがビジネスにどう影響するかのバランスも考慮しなければならないとも語っている。

 現在の最低賃金は時給10・45ドルで、全国的に見てもニューブランズウィック州に次ぐ低さ。ボンド雇用相は、インフレ率ではなく経済成長率で引き上げ率を決める可能性を示唆している。BC州のことしのインフレ率は1・5パーセントと予測されているが、経済成長率は3パーセントと予測されている。ボンド雇用相は今春にも引き上げを発表し、実施は9月からになる予定と語った。

 BC州では最低賃金労働者数は2012年以降減少し、現在は賃金労働者全体の約5パーセント。その多くは学生などの15〜24歳の若者で占められている。BC労働組合連合は時給15ドルまでの引き上げを要求している。

 

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