ブリティッシュ・コロンビア州ローワーメインランドの公共交通機関を運営するトランスリンクは、導入が進んでいる電子乗車券システム、コンパスカード対応の改札ゲートを、4月8日よりフル稼働させると発表した。

 この日以降、シーバス駅とスカイトレイン駅の改札ゲートが全て閉じられ、コンパスカードやコンパスチケットといった電子乗車券以外では駅構内に入ることができなくなる。

 トランスリンクは、67万5000人以上の利用者がすでにコンパスカードに切り替えており、今まで段階的に行なってきたゲートの一部稼働による乗客の反応から、利用客は4月の改札ゲートフル稼働に十分対応できると判断したとコメントしている。

 改札ゲートフル稼働の作業は4月4日より開始され、同8日に完了する予定。

 なお、バスの利用については引き続き紙製回数券が使用できるが、シーバスやスカイトレインに乗り換えるためには、コンパスカードかコンパスチケットを購入する必要が生じる。

 また障害者の支援団体から指摘されていた、コンパスカードを改札ゲートの読み取り窓にかざせない利用客についてトランスリンクは、改札ゲートやエレベーター付近に係員を配置して必要なサポートを行えるようにすると答えている。

 支援団体のBC州障害者協会もコメントを発表、トランスリンクと連携を取り公共交通機関がより多くの人にアクセス可能となるよう協力していくとしている。

 各駅の改札ゲートは当初、2010年に導入される予定だったが、何度かの遅れから2011年より設置が進められてきた。

 

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