ノバスコシア州ハリファックス市の公園に掲げられた、犬のオーナー向けの看板が物議を醸している。

 同市ダートマスのシャビー公園は、犬の引き綱をはずして遊ばせることができる公園なのだが、そこに最近立てられた看板には『犬が吼えると他の利用客や近隣住民の迷惑になります。犬が吼えないようにできないオーナーは、この公園を利用しないこと』と書かれている。

 看板にはハリファックス市のロゴも入っている。もっとも、犬が吼えるのを抑えるよう求める看板が出現したのは今回が初めてではない。以前は『この付近での過剰な犬の吼える声に、苦情が寄せ続けられている』という内容の看板が立てられていた。

 愛犬とともに公園を訪れていた、ある利用者はメディアの取材に対し、この近所に家を購入したのなら、その段階である程度の騒音も承知しておくべきだと話していた。また、犬のオーナーとして自分の犬が他の犬とけんかをしないようにしたり、吼えたりしないように常に気を使っているが、犬を全く吼えないようにさせるなどということは不可能だと付け加えている。

 一方、家の裏手がすぐに海岸に面したドッグラン・エリアになっている家の住人は、犬を放し飼いにできるのに適した場所はもっと他にあるのでは、と述べている。この男性は約6年前に家を購入したが、ドッグラン・エリアはその当時から存在していたものの、近年にわかに利用者が増えているようだとも語っている。特に気候が良くなると、50匹から75匹の犬が集まることもあり、ちょっと尋常ではないという感想を漏らしていた。

 

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