バンクーバーの連邦裁判所は2月24日、薬用マリファナの使用を認められている患者が自宅でマリファナを栽培することを認める判断を下した。
2013年、前保守党政権は薬用目的によるマリファナに関する法令を施行し、薬用マリファナが必要な患者は認可されている製造者から購入することを義務付け、自宅での栽培を禁じた。
これに対しブリティッシュ・コロンビア州の3患者が、既製品の購入はあまりにも高額すぎて治療として服用する量を購入することができないため、個人の治療する権利を奪うとして権利の憲章に反する憲法違反と訴えた。
この日の判決は、この訴えを認めたことになる。マイケル・フェラン裁判長は、保守党政権が導入した法令は権利の憲章に反するため、政府にそれを強制する権利はないとの判断を示した。ただ、この判断に対し6カ月の猶予期間を設け、その間に連邦政府が新規則を示すよう求めた。
今回の判決は薬用マリファナ使用患者に対してのみで、それ以外の娯楽用使用者には適用されない。自由党は選挙戦で娯楽用も含めたマリファナの合法化を目指すと公約していた。これについては現在のところ、自由党政権は何の動きも示しておらず、今後が注目される。