最近アメリカで行われた手洗いについての行動アンケートによると、約60パーセントの人が公衆トイレの個室を使用後、水を流すためのレバーを手ではなく、足を使って押すことがわかった。

 この結果についてブリティッシュ・コロンビア州大学の微生物学および免疫学の教授ボブ・ハンコックさんは、「その必要はない」とメディアの取材に答えている。

 ハンコックさんによれば、レバーなどを操作することで手に着く菌などは、最後にちゃんとした手洗いをすることで落とすことができるほか、多くの人が心配する下痢を引き起こす病原体は、手に付着した程度の数では下痢を引き起こすことはなく、それが皮膚上で繁殖する必要があるという。その場合でも、トイレから出る際に手を洗うことでその危険性をなくすことができると、ハンコックさん。

 「それより私が心配するのは、こんなに多くの人が汚い靴をレバーに押し当てているということ。ひょっとしたら次は私が使うかも知れないのだから、ぜひともこういう習慣は水に流してほしい」と、ハンコックさんは冗談交じりに話していた。

 

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