アルバータ州カルガリーの市電、Cトレインの車両と駅構内で3日、シリア人排斥の落書きが発見された。

 タスカニー駅のエレベーターには、シリア人をののしりイスラム教を敵視する言葉が書かれていたが、このニュースを知った地元の若者が、翌朝の通勤客には不快な思いをさせたくないと、友情や戦争反対といったメッセージを書き綴ったポスターや、ハート型に切り抜いた赤い紙でこれを覆うために集まった。

 幸い、通報を受けたカルガリー・トランジットの職員がすぐに対応し、落書きはすでに消されていた。また駅構内にこうした掲示物を貼るには許可が必要と知らされた若者らは、大きな赤いハートなどを自ら掲げ、朝の通勤客にアピールしていた。

 多くの人が落書きのニュースを知っており、彼らの行動を賞賛するコメントがソーシャルネットワーク上で交わされていた。

 

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