わきあいあいとした雰囲気でワンちゃんも安心、快適

コキットラムにあるドッグステーションは、2008年9月開業と、オープンして3年だ。しかし、地域に密着して、日本人的なきめ細かいサービスを提供していることから、評判が評判を呼び、現在ではバンクーバーやノースバンクーバー、サレー、ラングレーなどからもリピーターが訪れる人気のサロンだ。オープンして2年目でBest Groomer in the Tri-Cityに選ばれたというドッグステーションの魅力について、オーナーご夫婦のヨシさんとマサミさんに話を聞いた。

コキットラムのコモレーク・ビレッジ・ショッピングセンターの中、RBC銀行の隣にあるドッグステーションでは、トリミングとデイケア、ドッグトレーニングサービスを行う。オーナーご夫婦のヨシさんとマサミさん、そして日本でトレーニングを受けたというアズサさんとマリさんの4人で、わきあいあいと仕事をしている、温かい雰囲気のショップだ。

ドアを開けると、広いプレイルームがまず目に入る。「オーナーさんがピックアップに来るまで、自由にほかの子と遊んでいられるようにしています」(ヨシさん)という心遣いが嬉しい。

店外からも見えるトリミングルームでは、2ポンドのチワワから150ポンドのニューファンドランドまで、全ての犬種に対応している。また、ブリードカットから、“モホーク”などの、ユニークなカットまでプロフェッショナルなトリミングサービスを提供していて、「臨機応変に対応しますので、ご相談ください」と心強い。店内には日本のドッグヘアカットのスタイルブックも用意されていて、豊富なヘアーカタログから、好みのスタイルを選ぶことができる。

カナダのグルーミングサロンでも仕事をした経験のあるマサミさんは、「カナダのグルーミングは合理的」と話す。「合理性には良いところもあるけれど、もっとワンちゃんに優しいグルーミングができるのではないか」と考えたのが、店をオープンしたきっかけだ。

「全てのワンちゃんが喜んで入ってくるお店を目指しています」と、子犬から老犬まで、すべての年齢に応じたやさしいグルーミングを行っていて、例えば、必要に応じてTwo Person's Jobにしているそうだ。「グルーミングを嫌がる犬もいますよね。そういう場合は一人がやさしく体をなでてあげて、その間にもう一人がカットするようにしています」(マサミさん)。

「シャンプーについても、アレルギー体質のワンちゃんをはじめ、子犬や老犬など、その子の体質・毛質にあわせたものを使い分けています。ドッグステーションではワンちゃんが気持ちよくサービスを受けることを重視しています。やり方を変えると嫌がらないし、ここなら気持ちよくしてくれるとワンちゃんも安心してくれます」

「トリミング技術を習得するには経験も大事ですが、いわゆる“かわいい”と思われるように仕上げるにはトリマーのセンスも必要だと感じています。同時に、私達は、オーナーさんの”大切な家族の一員”をかわいく仕上げるという“結果”だけでなく、どういうふうにワンちゃんと接するのか、どういうふうにしたら負担が少ないかという“過程”も重視しています」

ドッグ・トレーニングも同様のアプローチで、ほめて教えることで、オーナー、犬の双方が楽しめるトレーニングを目指している。“ヒール”“ステイ”をはじめとする、6つの基本のコマンドを、6回かけてマスターする。一方、ジャンプアップなどの問題行動も直していく。
「僕は警察犬などのワーキングドッグと、ペットでは教え方が違うと思うんです。オーナーさんにもワンちゃんにも、“あぁ楽しかった”と思ってもらえるようなクラスにしたいですね」(ヨシさん)

グループレッスンは英語で平日の夜7時から。日本語によるプライベートレッスンも行っている。基本的には、曜日によって大型犬と小型犬のクラスを分けている。


(取材 西川桂子)

 

ドッグステーション(DOG STATION)

1956 Como Lake Avenue Coquitlam

TEL:604-936-PAWS (7297)

e-mail: This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

 

2011年6月30日 第27号 掲載

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