12回にわたってお送りしています、｢低所得者のための補助金・サービスガイド｣です。人には聞きにくいお金の話、噂に惑わされず、正しい情報を知ることが大切です。

もちろん、Child Care Providerの皆様を批判しているわけではありません。この方たちがいなければ、働く親は安心して仕事に打ち込むことができません。

働けど働けど…
Child Careにかかる費用を一人で負担するのは大変です。特に就学前の子供だと、入ってくるお金より出て行く方が多い場合もあります。そこで思い出したのが Child Care Subsidyです。さっそく申し込むことにしました。ホームページから申請書をダウンロードします。

補助金の割合
ベビーシッターの場合とデイケアの場合では補助金は２倍違います。
※図 (Child Care Subsidy Rate)参照

申請：ベビーシッターの場合
申請書には２種類あって、Subsidyを申し込む人が記入する分と、Child Care Providerが記入するものがあります。添付書類も面倒なものはなく、給料明細やIDのコピー等です。
ビクトリアのオフィスに申込書を送って約１カ月すると、Child Care Subsidy Eligibility Calculatorという見積書が送られてきました。これにはどのくらいもらえるのか、どういう計算でこの金額になったのかが書いてあります。
同時に記録用紙も送られてきます。これは毎月ベビーシッターに払った金額を記入して、Service Centreに送るためのものです。毎回、ベビーシッターのサインが必要です。
この用紙を返送することで、申し込んだ人（保護者）の口座に補助金が振り込まれます。
ちなみに祖父母、兄弟など家族によるケアの場合には補助は受けることはできません。ただし、その家族が別居していて、「子供の住んでいる自宅」に来てケアをするのであれば申請ができます。

申請：デイケアの場合
最近、子供はデイケアに通うようになりました。デイケアの場合、記録用紙はProviderへ送られます。これに記入して返送するのはProviderです。補助金はProviderの口座に振り込まれます。
通常、デイケアは先払いです。補助金をProviderが受け取った時点で、先に払った保育料を「返金」という形で受け取ります。私の場合は約４割の補助が出ました。
確定申告のとき、Child Care Expenseで控除しますが、そのときは払った分から返金を受けた分をマイナスするのを忘れずに。

受付の確認を
Providerによっては受け付けてくれない人もいます。毎月となるとなかなか面倒な作業だからかもしれません。ほとんどのデイケアで申し込むことが できますが、中には登録せずに経営しているデイケア(Under the table)もあるのでその場合は申し込みができません。

会社勤務でなくても申し込める
補助を受けられるのは会社勤務をしている人だけではありません。自営業、学生（通信も含む）、病気療養中、求職中の人も申し込むことができます。

Child Care Subsidyに関する詳しい情報はMinistry of Children and Family Developmentのホームページで確認してください。

■Child Care Subsidy
http://www.mcf.gov.bc.ca/childcare/subsidy_promo.htm

次回は「離婚の弁護士費用とAgreement」です。

（この記事の掲載は2010年７月22日　第30号です。）