EDAM (Vancouver)

このダンス祭は、コミュケーションの道具として身体に関心を持ち、動的に興味深いダンス・ ワークをし、また、啓蒙、実験的、厳格な身体的な鍛錬を積んだ高い質のダンス・パフォーマンスやワークショップをする文化的に多様なダンサーを通して現代 舞踊に対する大衆の評価を得ていくことを目的のひとつとしている。今年の参加ダンサーの10団体は全てこの基準を満たしており、今年はどんなパフォーマン スを展開してくれるのか楽しみである。

Yvonne Pouget (Germany/Italy)

チケット購入が必要なダンス・パフォーマンス
Roundhouseでのパフォーマンス:
March 1-3: life sentences…by EDAM (Vancouver)
March 4-5: Il viaggio – la smorfia della vita by Yvonne Pouget (Germany/Italy)
March 8-9: Four Quartetsby Deborah Dunn (Montreal)
March 10-12: La Confidenciaby Cruceta Flamenco (Spain)
March 15-17: Impact by Marc Boivin (Montreal) and & The Gift by Ichigo-Ichieh (Hiromoto Ida) (BC)
March 18-19: Essence, Music of Amber, I Sing – The Body by Kokoro Dance and the Vancouver Symphony Orchestra (Vancouver).
Shadbolt Centre for the Artsでのパフォーマンス:
March 9-12: Hungry like the Wolf by SiNS Dance (Nova Scotia)

 

パフォーマンスのチケット価格

大人: $35
学生,シニア、ノンプロフィットで働くアート関連者: $28
10人以上のグループ: $25
フェスティバル・パス (4演目): $112

チケットは電話:604-662-4966 または http://vidf.caを通して購入できる。

 

マスター・クラスのダンサーによるワークショップ

1. cyrus masterclass:3月11日(金) 10:00am - 11:30am
2. boivin masterclass:3月16(水), 17日(木) 9:45am - 11:30 am
1.2.共に会場:Harbour Dance Centre (927 Granville Street)
参加費:$20  Kokoro Dance また、CADA/BCのメンバーには20%ディスカウントあり。
申し込みは電話で: 604-662-4966
3.フラメンコ・ダンサーMariano Cruceta とギタリストCaroline Plantéによるクラス
3月13日と 14日の両日。中級者と上級者の2コースあり。
1コース: $160 + HST
2コース: $264 + HST
申し込み電話番号:604-737-1273 、お問い合わせメールアドレス:centroflamenco.com
会場:Centro Flamenco, 102-2083 Alma St., Vancouver, BC


低料金、または、ドネーション、無料などの催し

Roundhouseでは、7:00 pm to 7:30 pmにブレンツ・コーヒー提供のコミュニティー・ステージが開催される。これらのショーはVIDFへの年会費$3(一度のみ)を払い込むことで鑑賞できる。
March 1-3: battery opera (Vancouver)
March 4-5: The Source (Vancouver)
March 8-9: Arts Umbrella (Vancouver)
March 10-12: Khambatta Dance Company (Seattle)
March 15-17: T42 (Switzerland)
March 18-19: Now or Never (Vancouver)
バンクーバー市生誕125周年にちなみRoundhouse展示会場にはこの30年間、バンクーバーでのダンス・シーンを撮り続けてきたクリス・ランドルの写真展from the past to the present…が開催されている。入場料:17:00までは無料。それ以降はVIDFへの年会費$3(一度のみ)を払い込むことで鑑賞できる。
その会場で衣装を付けたダンサーらがモデルとなり、無料写生会が開催される。写生した作品はダンス祭の会期中:3月19日まで、会場に展示することができる。参加資格は12歳以上。写生の道具は各自持参のこと。写真撮影は禁止。3月 1-4日 7-11日, 14-18日 12:00pm-1:00pm
創設25周年を迎えたKokoro Dance はVancouver Art Gallery の外でドネーションにより、臨時観客席に集まる観客との交流の機会を持つ。2月 27日、3月 6日、3月 13日の 2:00pm

 

日本人ダンサー:井田裕基さんのインタビュー

Ichigo Ichieh演ずる『ギフト』より。井田裕基さん

プロフィール:
井田裕基(いだひろもと)東京都出身。劇団の研究生として演劇青年の時代を経て、1987年に山登りがしたくてワーキング・ホリデーで渡加。バンクーバーのダンス・カンパニーでダンサーとして所属。1993年移民権取得。その後、B州のネルソンに移住。現在はIchigo Ichieh Danceとして、コンテンポラリー・ダンサーとして活躍中。

Q.どのようなダンスを制作なさってきていらっしゃるのでしょうか?
A. 現在はネルソンの山の中に住んでいます。家のことからダンス関連の全ての仕事なども一切自分でこなしているので、制作に入ると、とても忙しいです。毎朝こつこつとスタジオに通って、4時間ぐらい気持ちを研ぎ澄ませて踊り込んでいます。近年の作品としては、『プリーズ・ダッド』『センタク』『ケサ』『ギフト』『セブン・ストーリーズ』を発表してきていて、このバンクーバー・ダンス祭には『センタク』に続き今回の『ギフト』が二度目の出演になります。

Q.今回の作品についてお話頂けませんでしょうか?

A.身内が18歳の息子を交通事故で亡くしたことがきっかけでダンス作品『ギフト』を制作しました。大きな喪失を経験した人は、この先どう生きていったらいいのだろうかと想いを廻らせました。自分自身をそのキャラクターに投じて、しかも小さな箱の中に縮こまるという作業を通して、その答えを見つけたいと思いました。

Q.これからの抱負をお聞かせ頂けませんでしょうか?

家族のために働くことも、ステージを観客のために制作することも、だんだん同じように感じられてきています。それでも、ダンスで人に認めてもらいたいとか、いいものを作りたいという欲に縛られてしまう自分もいます。毎日のただ普通の日々を、その瞬間瞬間を無心に生きて生きたい。それが今の自分の正直な気持ちのような気がします。

(取材:北風 かんな)

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。