島までのアクセス

バンクーバー市内からは、まずスカイトレインで「ブリッジポート」まで、620番のバスに乗り換えトゥワッセン港へ、そこからソルトスプリング島行きのフェリーに乗船。フェリーでは海と島、空の美しい景色が楽しめる。船内のカフェで食事をしながら楽しむのも良し、天気の良い日は甲板に出ればシャッターチャンスだらけ、とあっという間に到着してしまう印象だ。港から町の中心まではタクシー、車で10分程で到着する。
http://www.bcferries.com/

 

サタデーマーケット

 

島の中心部にある公園には、多くのテントが立ち並び、食べ物、アクセサリー、絵など様々な物が売り出される。島民には多くのアーティストがおり、クオリティーは非常に高く、食べ物もオーガニックファームで作られた食材を使用しているため、生き生きした印象だ。朝9時頃から始まるマーケット、昼には人気店の食べ物は売り切れてしまうため、早めに買っておくのがオススメ。

 

必見!おにぎり店

日本人の経営するおにぎり店「Roly Poly Rice Ball」は、ブラウンライスにきんぴら、こんぶ等お馴染みの具から、パンプキンシードおにぎりまであり、ビーガンでも食べられるように作られている。非常に人気のため、こちらも昼前に買っておくと良い。
http://www.rolypolyriceball.com/

 

<マメ知識>

テントの並び方にはちょっとしたルールがあるらしく、道路から近い場所には老舗の店、海側は新規の店となっているようだ。

 

ダウンタウン

島の中心にはこじんまりとしたダウンタウンがあり、買い物や美味しいコーヒー、食事もまとめて楽しむ事ができる。海の望める公園には日向ぼっこ、ピクニックを楽しむ人や、子供達の笑い声が聞こえ、島時間を実感できる。徒歩10分程で各施設も見て回れるため、中心の観光のみであれば交通手段は特に必要がないだろう。

 

食事とお茶

ソルトスプリングと言えば「オーガニック」。町のカフェでもレストランでもオーガニックフードを楽しむ事ができる。中でもおすすめしたいのは、公園横にある店「Rawsome」。オーガニック野菜や果物を使ったローフードを楽しむ事ができ、暑い日にはスムージーを買って公園でランチというのもこの島らしい楽しみ方だ。
日本でも講師を務めるシェフはオーガニック、ローフードの業界では有名人。興味のある場合は話しかけると色々と教えてくれる。
http://www.rawsomelivingfoods.ca/

 

次におすすめしたいのは「ハーバーハウスホテル」に併設されているレストラン。自家製の菜園で採れたサラダやシーフードパスタは絶品。夜はミニライブも楽しめ、ホテルのレストランとしてだけではなく、島民の社交の場にもなっている。混み合う事が予想されるため、予約をしておくと良い。

 

郊外

ここでは多くの島民が自給自足の生活をしているため、小さなダウンタウンから少し中に入ると、自然の中に美味しそうな野菜が生き生きと育つ菜園や、羊、山羊、鶏などが見られる。
スポーツ好きにはヨットやカヌー、サイクリングにトレッキングなどのアクティビティーも充実している。

 

島での移動

小さな島と言っても、歩いてすべて回れるような大きさではない。町の中心以外を見たい場合は、レンタカーかタクシーを利用する事になる。ヒッチハイカーも多く見かけるが、もちろん自己責任、注意が必要だ。

 

宿泊

バンクーバーからソルトスプリング島へは日帰りも可能だが、サタデーマーケットを見て、島の空気を堪能したいという場合は宿泊するのがおすすめ。
島内にはホテルが1つ、数多くのB&Bがあり、そこを拠点にレンタカーや自転車、タクシーを使えば、町も海も山もと贅沢な時間を過ごす事ができる。

 

日本人と島

島民がこころよく日本人に接してくれるのには訳がある。昔、漁業をし暮らしていた第一期の日系移民者たちは、「私たちが何かすると、全ての日本人が悪く思われてしまう、日本人として恥ずかしくない様にしなければ」と常に心がけていたらしい。おかげで島民からの日本人への印象は非常によく、少し話をすると「日本が好きだ」と言ってくれるのだ。先人たちに感謝し、いつまでも好きと言ってもらえるような旅行を心がけたい。

 

(取材 ひとひら)

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。