非営利団体である政府の組織の学校部門として、移民や留学生に限らずビジターやワーキングホリデーなど幅広く受け入れて多様なプログラムを提供しているISS Language College。政府の一機関として他の語学学校とは一線を画す、この学校の魅力を紹介する。

世界各国から集まる生徒と学ぶチャンス！
低料金でもハイレベルな講師陣
多数の語学学校がひしめき合い、日本からの留学生であふれているダウンタウンとは異なり、スカイトレインのMain駅近くに位置するこの学校では驚くほ ど日本人の生徒の割合が少ない。時期にもよるが、その割合は全体の10～15％だという。大手の学校のように大々的に宣伝していないせいか、生徒は口コミ か新聞を見て訪れる人がほとんど。日本人の少ない環境を希望する人には、穴場的な存在だ。韓国やラテン系の生徒が多く、クラスの雰囲気が明るいのも特徴。 移民と留学生・ビジターの割合が半々くらい、というだけあってさまざまな国籍やバックグラウンドを持つ生徒が集まっている。アフタースクールのアクティビ ティーなどは特に設けていないものの、リラックスムードの教室では生徒同士がすぐに仲良くなれるようだ。

講師陣は、学位や資格を有するベテラン揃い。政府の一機関というしっかりした基盤があるため定着率も高く、長年この学校で教鞭をとる講師も多い。熱意のこもった授業は生徒からの評判も上々だ。

また、見逃せないのは低く設定された授業料。非営利団体が運営する学校ならではだが、他の学校とは比較にならないほどリーズナブルだ。懐に余裕のない学生にも、質の高い英語トレーニングを受ける機会を与えてくれる。

生徒のニーズに応える多様なプログラム
最初にアセスメントテストを受けて英語のレベルチェックを行った後、どのコースが最適かを日本人スタッフが本人の希望を聞きながらしっかりカウンセリン グを行う。人気のESLクラスは基礎から上級までレベル分けされ、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングを総合的に学べるようデザインさ れている。開始日は毎週月曜日。最短で４週間から受講可能だが、もちろん希望に合わせて何週間でも延長可能だ。しかもパートタイムの選択もでき、午前や午 後、夜間など空いた時間を利用して通学することができる。昼間は働いていて学校に通う時間がないという人にも対応できる、フレキシブルなスケジュールが嬉 しい。また、通常のESLクラスとは別にスペシャルコースを用意。文法、発音、ライティングなどのほか、ビジネス・イングリッシュやスピーキング力強化の コースまで、英語学習者から要望の高いあらゆる内容が網羅されている。自分の弱点補強に必要なコースのみを取り入れて、自分だけの学習計画をカスタマイズ することも可能だ。

TESOLとビジネスのディプロマプログラムは、各８週間の集中講座。修了すればディプロマの取得が可能な中身の濃い授業を行っている。各分野でディプロマの取得を目指す人には最適なプログラムといえるだろう。

このほかにも、試験準備コースとしてTOEFL、TOEIC、IELTSの各クラスを設置。特にIELTSのクラスのある学校は少ないため、これから試 験を受ける予定のある人は要チェックだ。さらに、コンピューターコースが揃っているのもこの学校ならでは。ベーシックなコンピュータースキルから Word、Excel、Power Point、Accessなど、いまや学生・社会人を問わず必須のコンピュータースキルが低料金で学べる。

夏期はクラスが満席でウエイティングになることもあるというが、今の季節はその心配もない。各コースのスケジュールや内容など、興味のある人は気軽に問い合わせてみよう。

（取材　伊藤寿麻）

掲載：2008年11月27日　第48号