2019年10月24日 第43号

ブリティッシュ・コロンビア州の州都、バンクーバー島ビクトリアにスタジオを構えるバレエ・ビクトリア(以下BV)。このバレエ団には現在3名の日本人ダンサーが在籍してプロとして活躍している。BVのクリスマス演目『くるみ割り人形』のツアーに際して、BVの日本人ダンサーからバンクーバー新報の読者の皆さんにメッセージをいただいた。

 

小林莉沙さん

小林莉沙さん近影 © Gail Takahashi

 こばやしりさ。東京都出身。3歳から東京でバレエを始める。中高時代に北米への短期留学を何度か経験。高校時に腰骨を疲労骨折しバレエを中断。一年半のリハビリを経てバレエに復帰し、ビクトリア・アカデミー・オブ・バレエに長期留学。在籍中にBVの公演に多数出演。その後、BVに入団。

 『くるみ割り人形』では1幕の客間のシーンではコロンビーヌ人形、2幕では花のワルツでデュードロップに扮する予定です。

 BVがお送りするこの作品は、子供から大人まで、バレエを知らない方でも楽しめるものになっています。お客様の心に残る最高のクリスマス・プレゼントになるように、精一杯踊ります。皆さまと素敵な時間を共有できることが今から待ち遠しいです。

 

『くるみ割り人形』でデュードロップに扮してパ・ド・ドゥを踊る小林莉沙さん

 

 

渡辺優衣さん

渡辺優衣さん近影 © Gail Takahashi

 わたなべゆい。新潟県出身。4歳から地元、柳沢鹿の子バレエ・パフォーミング・アーツでモダンとクラシックのバレエを習い始める。15歳から京都バレエ高等学校へ入学。18歳で卒業後にアメリカのミステック・バレエカンパニーに入団。翌年、ビデオ・オーディションを経てBVに入団。

 『くるみ割り人形』では、マザー・ジンジャーという高度なテクニックが多く難しい役に扮します。同じ演目でも毎年違ったテクニックに挑戦しているので、この作品を通して自分も成長していきたいです。この演目はクリスマスのとても楽しい音楽で構成されていますので、お客様に楽しんでいただけることを楽しみにしています。

 

『不思議の国のアリス』のハートのクイーンに扮してパ・ド・ドゥを踊る渡辺優衣さん© Gail Takahashi

 

 

篠田萌音さん

篠田萌音さん近影

 しのだもね。愛知県出身。5歳で地元の穴見裕子バレエ・スタジオでバレエを始め、高校卒業後にアメリカのサンフランシスコ・バレエスクールに入学。卒業後は、ミルウォーキー・バレエ・カンパニーのセカンド・カンパニーに所属。オーディションを受けてBVに入団。

 『くるみ割り人形』の今年の自分の配役はこれから決まるのですが、昨年はスノー・フレークス、フラワーズのコールドと、ナッツクラッカー・ドールをソロで踊りました。観に来て下さるお客様が楽しい時間を過ごせる、そんな公演になればと思っています。

 

『ザ・ギフト』のナッツクラッカー・ドールに扮してソロを踊る篠田萌音さん 

 

BVの『くるみ割り人形』のバンクーバー周辺でのツアー日程は以下の通り。

12月7日(土)2:00pm開演
会場:メープルリッジのアクトアーツ・シアターのメイン・ステージ
チケット価格:29〜47.50ドル
チケット購入:604-927-6555 https://tickets.theactmapleridge.org

12月18日(水)&19日(木)7:00pm開演
会場:コキットラムのエバーグリーン・カルチャーセンター
チケット価格:15〜35ドル
チケット購入:604-476-2787 https://evergreenculturalcentre.ca/schedule/

 

(取材 北風かんな)

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。