2019年3月14日 第11号

3月5日、日本の内閣府が実施する「歩こうカナダ、語ろうニッポン(Walk in Canada, Talk on Japan)」の団員一行がバンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)で同大学の教授、学生と昼食会を持った。

 

日本とカナダの今を語り合うひと時となった

 

北米との民間交流の機会

 「日本の魅力や元気な今の日本の姿を民間交流によって北米に広めること」を目的に、さまざまな分野からの団員でチームを編成し、北米各地を訪問している「歩こうカナダ、語ろうニッポン」。この企画は「歩こうアメリカ、語ろうニッポン」として2014年から開始された事業で、2016年からカナダが訪問先に加えられた。今回のバンクーバー訪問は2度目の機会となる。

 日本を紹介する団員は一般公募による選考で決められる。今回は三宅藤九郎さん、中條優子さん、八田良樹さん、酒井彩さんの4名の団員を、内閣副広報官兼官邸国際広報室長の石垣友明さんが団長として引率した。

 三宅さんは狂言師。女性狂言師としては三宅さんと姉の和泉淳子さんの二人だけがプロとして活動している。中條さんは銀行勤務、八田さんは星震学(星の表面の振動から内部を探る研究)専攻の学生、酒井さんは教育学専攻の学生である。 UBCからは、ビジネス、外交、人類学、芸術ほかの学者たちと学生、UBC学内誌編集者などが招かれた。

 

日本の今を知る貴重な機会と歓待

 この日の昼食会では、UBC日本研究センター所長イブ・ティベルギエン教授の進行で団員一行が挨拶を行い、ムラリ・チャンドラセカランUBC副国際学長、元駐日大使のジェセフ・キャロン名誉教授ほかが熱い歓迎の言葉を述べた。団員の周りには、団員の専門分野と関係する学部の教授や学生の席が設けられ、それぞれの関心に密着した交流が行われた。最後に行った参加者全員による自己紹介を兼ねたスピーチでは「日本の今を知ることができてうれしい」「貴重な伝統を伝える狂言師に会えて感激」「日本とカナダのつながりを強める大事な機会を設けてくれた」と感想が語られていた。

 団員たちは昼食会の後、日本を紹介するプレゼンテーションと質疑応答を実施し、その場でも活発な意見交換が行われた。

(取材 平野香利)

 

団長の石垣友明さん

 

中條優子さん

 

八田良樹さん

 

酒井彩さん

 

狂言師の三宅藤九郎さん

 

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