展覧会の狙いは、震災から一年が経った今、日本での被害や影響について情報を集め、地震を追悼するというものだ。その主題は、Retell “再び語る”、Rethink “再考”、Recover “復活”の3つである。“再び語る”で、江戸時代の古書や地図を披露し、“再考”で、UBC関係者が集めた被災者の声や写真を展示している。“復活”で、UBCアジア図書館が所蔵する資料、日本の復興活動の歴史、カナダとの援助関係などについて展示している。

 

午前中の会議では、当時東京に在住していたクリスティーナ・ラフィン助教授(UBC)による体験談や、復興を専門としているデービド・エジングトン准教授(同)による研究が語られた。さらに、松元香壽恵さん(同・修士学位取得)はどのように震災時にソーシャルメディアを活用して宮城県に住む家族や友人と連絡を取ったかを、ギデオン・藤原さん(同・博士候補者)は当時在住していた青森の様子を語った。続いて震災関連のビデオも上映された。

 

午後は、池田安里さん(同・博士候補者)の案内による展示物の見学から開始。その後、志賀秀実さん(同・博士候補者)が、江戸時代に起きた安政の大地震の様子を、当時の瓦版、地図、日記などの資料を交えて紹介した。地震から火災に至った様子や、食料配布など行政の援助活動、なまずが暴れると地震が起こるという当時の迷信などに、参加者は興味深げだった。続いて、菊地祐二さん(日本警察消防スポーツ連盟カナダ支部)が、宮城県石巻市でのボランティア体験談を語り、支援物資に関する苦労や、捜索活動の様子など、写真を交えて詳しく説明した。参加者は、津波の爪跡が残る建物や、交流した子供たちの様子などを眺めながら、熱心に耳を傾けていた。最後は、宮城県気仙沼市出身の熊谷優一さん(韓国に留学中)による発表であった。気仙沼市は、フェースブックページを作ったそうだ。「今後も国内や海外に情報を発信し、支援いただいた縁を大切にしていきたい」とのことであった。

 

参加者からは、「現在のことだけでなく、歴史も取り上げていたので、大変興味深かった」「一年が経つが、風化させたくない」といったコメントがあがった。なお、展覧会はUBC図書館で4月30日(月)まで開催される。

(取材 熊坂香)

 

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