広いスペースを求めて
パウエル街から現在のイースト・ブロードウェーに移転し、すっかり定着した隣組が再び引っ越すことになる。
事務局長のデビッド岩浅氏は「もっと広いスペースが必要になったことが理由です。またこのビルが古くなってきたことや、エレベーターがなくシニアにとって使いにくいなど、改築・改装も必要でした。隣にあるコインランドリーのスペースを購入という案もあったのですがうまくいかず、2年前からほかの場所を探していたのです」と話す。
そんな中、寄付を申し出たのがトム・クスモト氏だった。母親のヨネコさんは戦前カナダに移住し、退職後ケローナからバンクーバーに移ってから隣組のプログラムに参加するようになった。特に夫を亡くしてからは隣組のサポートに支えられたという。今回クスモト氏が175万ドルを寄付し、土地と建物購入資金の提供を申し出たことから、移転計画が実現に至った。

ウエスト8番街へ
見つかった物件は42ウエスト8アベニューにある3階建てのビル。総面積8500スクエアフィートのうち5000スクエアフィートがカルチャーセンターやクラブ活動として使える認可が下りていることから、隣組がプログラムを提供するのに適した場所であることがわかった。キャンビーとメインストリートの中間という、現在の事務所からそう遠くない位置にある。スカイトレインのブロードウェー駅やカナダラインの駅からバスが出ているため、バーナビーやリッチモンドからの交通も便利だ。
キャンビーストリートの東側は、倉庫や事務所が軒を連ねる工業地域だったが、ここ数年地域開発が行われ、ゾーニング変更申請中のビルも多い。隣組はバンクーバー市役所への相談や売主との交渉を経て、この土地と建物を170万6000ドルで購入した。当初は1階と3階を使い、2階は倉庫として貸して家賃収入を得る予定だという。

新しい始まり
「現在の事務所があるビルはJCCA所有のもので、隣組がJCCAから借りています。JCCAはこのビルを売却して、そのお金を新しいビルに投資する予定だそうですので、新しいビルはJCCAと隣組の合弁事業となるわけです」と岩浅氏。
隣組ではシニア向けランチや各種プログラム、講習会やサポートなどさまざまなプログラムやサービスを提供しているが、スペースの関係でウエイトリストがあるプログラムも多数ある。「今のキッチンは小さいですから、シニアのためのランチも35人が精一杯です。事務所移転は新しい始まりでもあります。コミュニティのニーズに応えられるよう、今後もほかの団体と協力しながらより良いサービスを提供していきたいです」
プログラムやサービスの多くは4人のフルタイムスタッフに加え、ボランティアによって運営されており、理事の協力も多々あるという。
内部の改装工事など資金作りも必要となるが、早ければ来年の秋をめどに移転したいとのこと。
(取材 ルイーズ阿久沢)

 

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