2018年8月30日 第35号

『着物を通じて、日本人の大切にしてきた「和のこころ」を世界と未来に伝える』をテーマに、100%習得できる本講座で精力的に活動している秋田桃子さん。8月22日、25日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市で「日本一ハードルの低い着付け講座」が開催された。22日は7名が参加した。オブサーバーに日系文化センター・博物館理事の五明明子さんを招き、途中「髪結い(日本髪)」の時間を設けつつ、参加者との3時間にわたる密度の濃い時間を過ごした。

 

秋田桃子さん(左から6人目)と、小宮聖季子さん(左から5人目)と、五明明子さん(左から4人目)と参加者の皆さん

 

主催者のコミュニティによる「和のつながり」

 今回の開催は、主催者の小宮聖季子さんと講師の秋田さんとの、あるご縁により実現した。小宮さんの祖父母の出身地が、秋田さんの現在の住まい・活動拠点の岐阜県恵那市岩村町だったことがきっかけの一つだったそうだ。日本へ一時帰国の際、秋田さんの自宅を訪ね、習い「実際に自身に着物を着付けてみて、感覚や感触を身体で覚えて、着物を気軽に着ることができる楽しさや身近さに感銘を受けた」と話す小宮さん。実際に会えたこと、その中で秋田さんの着物への思いに改めて心うたれたこと、自分の周りの人たちにも着物の素晴らしさを知ってもらいたいと思ったことが、今回の講座開催に実を結んだ。

 

和のこころ

 秋田さんの大切にしている「和のこころ」。一見、私たち日本人になじみがあるようだが、実際は普段の生活とはかけ離れているかもしれない。「現代の日本人は『動きやすいもの』『身体にあうもの』そう思って洋服を身につけていますが、着物は『自分の身体にあわせて身にまとう』ので、感覚がとても変わると思いますよ」と言う秋田さん。言われてみれば確かに、私たちはサイズを前提に洋服を選んでいるが、『自分の身体にあわせて身につけること』で、そのフィット感や機動力、姿勢や佇まい、視界さえも180度変わりうることに気づかされる。365日、自身が着物を着て生活しているからこそ体感・経験し、参加者にもその思いが届き、「和のこころ」がこうして世界にも広がっていくのではないだろうか。

 

参加者の声

 受講者に話を聞いてみると、皆さん口を揃えて「着物があっても着る機会がない」「難しそう」「小物がたくさん必要そう」と、先入観や固定観念で遠巻きに見ていたと話してくれた。その点、今回の講座では小物は必要最小限。事前に身の丈を伝えて参加し、自身にあった着物と帯を一人1点ずつ持ち帰ることができるのも秋田さんの講座の魅力の一つだ(着物オーナー制度)。「桃子さんを以前から知っていて、着付けを習うなら絶対この人がいいと、会ってみたいと思っていた」「自分の身体の中心を感じながら普段着使いの着付けを学べるので、気軽な気持ちで参加してみようと思った」「桃子さんメソッドを生かして、娘にも着物や浴衣を着る機会を設けたい」「ビンテージものの洋服が好きだったので、着物で着る物の幅が広がりそう」という声もあった。

(取材 藤野安那)

 

 

着付け前の「和のこころ」の時間

 

髪結い実演後の姿の秋田桃子さん

 

「着物オーナー制度」により日本から風呂敷包みで持ち込まれた着物たち

 

 

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