2018年1月11日 第2号

12月27日、バンクーバー日本語学校並びに日系人会館で、恒例のもちつき大会(メディアスポンサー:バンクーバー新報)が開催された。雪混じりの雨が降る中、家族連れを中心に350人が訪れ、つきたてのお餅を楽しんだり、日本の伝統的なおもちゃで遊ぶなど、日本文化に触れる楽しいひと時となった。

 

餅つきの様子はみんなの関心の的

 

 たくさんの人であふれかえる会場ホールのステージ前。ボランティアスタッフはじめ、来場した男性陣を中心に多くの人たちが餅つきに参加、水田治司さんのリードでリズミカルについていた。最初のうちは遠慮がちな人が多かったようで、水田さんは「もっと参加してほしいですね」と話していたが、時間が経つにつれて、やってみようという人がだんだんと出てきた様子。つきあがったお餅はお餅切りの機械に入れられて一口サイズに切り分けられる。海苔、しょうゆ、きな粉、などのトッピングの他、お雑煮やぜんざいにするなど、さまざまな食べ方を楽しめた。餅つきに興味津々な子供も多いが、杵も重くて子供には少し難しい。ということで、ステージ上には小さな杵と臼が置かれ、そこで餅つき気分を味わえるように工夫されていた。

 ホールの後方には、コマ、だるま落とし、お手玉など、日本の昔ながらのおもちゃが並べられ、伝統的なお正月の遊びを経験することができるコーナーがあり、たくさんの子供たちが楽しんでいた。子供と羽根つきをしていた、バンクーバー日本語学校の内藤邦彦先生は、手の上でコマを回す芸も披露してくれた。「昔は誰でもできましたよ」と言うが、今の子供たちには新鮮に映るようで、興味深そうに見ていた。

 たくさんの来場者を迎え大盛況だったもちつき大会は、50人ものボランティアスタッフが支えた。事前予約制の持ち帰り用のお餅もあっというまに完売し、もちつき大会当日も朝早くから準備に取りかかった。このイベントを担当したベイリー智子先生は、「悪天候にもかかわらず多くの方に来場していただき、一緒に作りたてのお餅を味わうことができて本当に良かったです。コミュニティの皆さんに喜んでいただけるイベントを継続していくことの意義を改めて強く感じました」と話す。これからもコミュニティと共に歩み、歴史を作っていく存在であってほしいと思う。

(取材 大島多紀子)

 

日系ガーデナーズ協会の臼田さん親子が毎年作成してくれるという角松

 

お餅を入れたお雑煮やぜんざいも楽しめる

 

お餅を初めて食べたというエイダンくん(左)と、海苔のお餅をおいしそうに頬張るタラちゃん

 

お餅つきをリードしていた水田治司さん(中央)

 

おもちゃのコーナーを担当していた内藤邦彦先生。子供と羽根つきをしたり、おもちゃの遊び方を教えたりと大活躍

 

 

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