2016年9月15日 第38号

第18回 和歌山県人会杯

 今年もカナディアンゲートボールのシーズンが始まりました。6月25日(土)今年最初の大会「和歌山県人会杯」が行われました。そこで、「ゲートボール(G. B.)とは?」というお題で、色々な方に聞いてみました。

「おじいさんとか、おばあさんがしてるよね。」
 ー今は中学生、高校生のチームもたくさんあるんですよ!

「練習ではできるのに、試合になったらうまくいかん!」  
 ーホント、第1ゲートを通るとホッとしますよね…。

「簡単そうに見えて、これがなかなか奥深い。ボールを打つ瞬間、グランドのデコボコや些細なことが気になってゲートが通らないことがあるんだよね…」  
 ーそんな〜、プロゴルファーじゃあるまいし…と思うんですが、結構微妙な気持ちの揺れがプレーに影響するんですよね。

「世界大会で見た強いチームは、自分のボールを自由自在にコントロールできてスゴイ!」  
 ー我々のG. B.は残念ながらそのようにはいきません。こうしようと思ったんだけどなあ…が多いんです。

「まあ、健康でいられるのはG. B.のおかげやね。」  
 ー雨が続いてプレーができないとどこか調子が悪くなる。(御年95歳のMさん)

「G. B.は神社の鳥居にも見えるゲートを次々とくぐって進むありがたいスポーツですね。」  
 ー和歌山県人会会長 林栄造さんの大会開始のときに頂いたご挨拶より。なるほどそうか!今まで誰も考えもしなかった新しい発想に脱帽いたしました。

 身も心も健康でいられるように林さん、バンクー新報の読者のみなさん、ぜひゲートボールを始めてみませんか?

 普段は、日系プレース(毎週木曜日 午後12時〜午後4時)とスティーブストン仏教会(月〜土曜日 時間は要問合せ)のグランドで練習しています。ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。

成績結果
優勝 Fチーム 5戦4勝(58点)
準優勝 Cチーム 5戦4勝(44点)
3位 Eチーム 5戦3勝(55点)

 

優勝 Fチーム(左から)ラパ・ミゲールさん、村尾喜美代さん、渡辺裕一郎さん、中津千鶴さん、藤嶋ケイさん(主将)

 

準優勝 Cチーム(左から)森沢千代子さん、山崎悦子さん、上田隼人さん(主将)、田端メリーさん

 

3位 Eチーム(左から)野上博さん、吉田ジュンさん、塩崎昌子さん、松村満利子さん(主将)

 

第28回 バンクーバー新報杯

 7月9日(土)試合直前まで雨模様だった「バンクーバー新報杯」が試合開始後から雨も止み、無事に終了しました。

 「ゲートボールはメイド・イン・ジャパン!」ということはご存知の方も多いかと思いますが、「お年寄りのために作られたスポーツでしょ」というのは不正解。

 ゲートボールは1947年、青少年の心身の健全な育成のために生まれました。残念ながらその時点では今のように全国に普及はせず、数年後に高齢者向けのスポーツとして再燃し、ブームとなりました。現在、プレーヤーの年齢は小学生から90代まで、地域は日本国内だけでなく、ブラジル、アメリカ、ハワイ、中国、韓国、インド、インドネシア、オーストラリア、ペルー、アルゼンチン、イギリス、ドイツ、そして我々カナダと全世界で30ヶ国以上に広まっています。4年に1度の世界大会では、オリンピックのように各国の国名が書かれたプラカードとともに選手入場、開会式を行います。(2014年の新潟大会の時、選手全員に配られた新米のおにぎりがとてもおいしかったのが…というのは余談ですが)

 小雨にも負けず、風にも負けず、夏の暑さにも負けず、想定600万以上の人々が、今この時も全世界でプレーしているんです。

成績結果
優勝 Aチーム 5戦4勝(65点)
準優勝 Eチーム 5戦4勝(50点)
3位 Cチーム 5戦3勝(48点)

 

優勝 Aチーム(左から)ラパ・リラさん、川端美津代さん、上田隼人さん(主将)、樋口操さん、中津千鶴さん

 

準優勝 Eチーム(左から)高島純子さん、柴田つるさん、中津毅さん(主将)、林節雄さん

 

3位 Cチーム(左から)野上博さん、張エミーさん、山崎悦子さん、酒井登美子さん(主将)

 

第14回 スティーブストン仏教会杯

 8月6日(土)「スティーブストン仏教会杯」が行われました。日本では連日30度を超える猛暑。ここバンクーバーでも、「今度の試合は暑いぞ!」と誰もが心配していたのですが、当日は薄手のジャケットが要るぐらいの涼しさ。ちょっとうれしい思惑外れでした。

 リオで始まったオリンピックでは、素晴らしい実力・実績で世界が注目していた体操の内村選手がなんと、はじめの鉄棒で手を滑らせて落下という、団体優勝を狙う日本にとって痛恨のミス。本人、関係者には大きな思惑外れが起こってしまいました。

 ゲートボールのゲームでは、うれしい、悔しい思惑はずれがいっぱいです。(オリンピック選手と我々を一緒にしては申し訳ないですが…)

 「こんなはずでは…」「うまくいかん…」「今日はチームのお荷物で申し訳ありません。」「もうやめて帰りたい…」「八方ふさがり。誰か助けて!」「おいしいお弁当食べて、午後から頑張ろう!」「みんな見てた? あの会心の一打! 我ながらあっぱれ。」「あの人調子いいなあ、何食べてきたんやろ?」「し・て・や・っ・た・り! なんてね。」

 結果はどうあれ、終わった、終わった。試合後のビールではなくて、よく冷えたスイカが最高においしい!用意してくれた人に感謝です。

 助け助けられ、励まし励まされ。これがチームスポーツのいいところ。皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします。

成績結果
優勝 Cチーム 4戦4勝(57点)
準優勝 Eチーム 4戦2勝(27点)
3位 Bチーム 4戦2勝(23点)

 

優勝 Cチーム(左から)塩崎昌子さん、川端美津代さん、上田隼人さん(主将)、張ウイリアムさん、高島純子さん

 

準優勝 Eチーム(左から)林節雄さん、樋口操さん、松村満利子さん(主将)、渡辺裕一郎さん、野上博さん

 

3位 Bチーム(左から)森沢千代子さん、田端メリーさん、中津毅さん(主将)、張エミーさん、森本登美江さん

(記事提供:カナディアンゲートボール連盟) 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。