今回は日本語での銀行サービスのコンセプトをつくり、実行、完成させた金融界の先駆者RBC資産運用部の郭クリスさんにその背景と歴史について伺いました。 彼なくしては、日本からの多くの方のカナダでの金融体験は大分違ったかもしれません。

 

 

 

① 日本語での金融サービスをいつから提供していますか?
1994年にカナダの大手銀行のバンクーバー支店で、日本語バンキングセンターを立案、開設し、パイオニアとして15年で日本語での金融サービスの完成系をつくり上げました。

 

② なぜ、日本語で金融サービスを提供しているのですか?
自分がバンクーバーに最初に来たとき、中国語の銀行サービスはあったが、日本語ではないことを疑問に思ったのがきっかけです。ないものをつくり上げるのはなかなか勇気が要ることでしたが、自らのチャレンジとして日本語での金融サービスのビジョンを描きながら、試行錯誤を繰り返してつくり上げていきました。金融サービスを日本語で提供することにより、お客様に安心して理解いただき、更に余裕がある将来を実現していただきたいからです。

 

③ なぜ、RBCウェルス・マネジメントに移動したのですか?
RBCはグローバルな広がりを持つ金融機関で、東京にも支店があります。いろいろな意味で日本の方のニーズにより応えられる、というのが大きいです。専門性が求められる金融の中でも資産運用と投資は最も知識と経験が重要で不可欠です。銀行業務全般から退き、今はウェルス・マネジメントに集中して市場の動向を見守っています。資産運用部ならではの豊富な預金選択肢とニーズに合わせた専門性を最大限に活かし、 お客様にこれまで以上により良いアドバイスが提供できるようになりました。

 

④ RBCウェルス・マネジメントと日本語グループについて
RBCウェルス・マネジメントは100年以上の歴史を誇るカナダ最大の銀行系資産運用会社です。RBCに日本語での資産運用サービスがなかったので、新たなチャレンジとして日本語グループを立ち上げました。全員日本生れで日本文化に熟知しており、日本語と英語が堪能で、豊富な金融知識と経験を持っています。

 

⑤ どのようなお客様から相談を受けますか?
個人、法人で、日本語での説明、また長い間安定した預金管理・サポートを求めている方々です。資産をインフレから守りたい方、長期的に増やしたい方、上手に運用して収入を得たい方、不動産の売却金をどうするかお考えの方、相続を受けた方、低金利でリタイアメントに不安を感じている方、為替や日本リスクから預金を守りたい方、税金面で有利な運用をされたい方などさまざまです。

 

⑥ 人生で何が大切だと思いますか?
もちろんお金も大切ですが、第一に健康であること、そしてチャレンジ精神を持ち行動し、多くの方と触れ合い思い出をつくることが大事だと思います。お金や物はなくすことがありますが、思い出は一生残ります。

 

⑦ 今後について…
これからも預金者の皆様の豊かで余裕のある人生と固有の生涯設計や金銭的な目標達成のサポートをするために、更にRBCでの資産運用サービスを充実した内容にしていきたいと思います。

 

⑧ 郭クリスさんについて
神戸で生れ育ち、市内のインターナショナル・スクールに通った後、カナダのUBC大学を卒業したので日本語と英語は母国語レベルです。旅行とスポーツが趣味で、特に野球が大好きです。

 

 

 

オフィスはバラード駅前 Park Placeビル

www.rbcds.com/chris.kwok E-mail:This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。