第2回JTB地球いきいきプログラム

昨年に引き続き、スタンレーパークに植生する外来種植物の駆除作業が、11月21日に行われた。これは、「JTB地球いきいきプログラム」の一環としてのボランティア活動。スタンレーパーク・エコロジーソサエティ(SPES)が進める自然環境や生態系を健全な形に近づけ、維持しようという活動に協力するもの。26人のボランティアが参加し、快晴とはいえ木陰は凍てつくなか、霜柱を踏みながら2時間を越える駆除作業を行った。

 

作業を終えて、この日の空のように全員晴れ晴れ!

 

鋭いトゲがある。 しぶとく貼りついたブラックベリーの蔓(つる)

 今日の標的は、「ヒマラヤン・ブラックベリー」。初夏の頃、誰もが一度はつまんで食べたことのある赤い実のなる蔓状の植物。これが『にっくき外来植物』とは驚きだが、とにかく生命力抜群。鋭いトゲがあり、他の木々にしぶとく貼り付いている難敵。これを切り取り、しかも、根こそぎ引き抜かなくてはならない。霜柱を踏みしめているとはいえ、汗だくの作業だった。「こんな肉体作業したことがない」、「久しぶりの重労働だけど、すがすがしい!」など、口々に悲鳴をあげたり、「やった〜!」という歓喜の声が木々にこだましていた。

 英語、日本語、そして中国語も混じる『国際ボランティア集団』。また、夫婦での参加も3組。作業を通じて、いっそう息が通じ合う仲間意識が生まれていた。

 

JTB地球いきいきプログラムは、多彩に、 そして多くの仲間を作っていく…  

 JTBの顧客や地域の人、JTBグループの社員がいっしょになって観光地の清掃、植樹、環境美化などに積極的に参加し、「地域を元気に、人を笑顔に」したいというJTBグループの社会環境活動(CRS)。1985年にスタートしたこの活動は、フランス、オランダ、ベトナム、インドネシア、アメリカ、そしてカナダと世界各地に広がり始めた。

 バンクーバーでは、今回が2回目。去年も外来植物の駆除作業を行ったが、JTBグループでは、さらに、植樹などの活動にも積極的に参加していくという。

 こうしたボランティア活動によって、人と人がふれあい、喜び合い、新しい仲間の輪が広がっていく。まさしく、「地域を元気に、人を笑顔に」するムーブメントなのである。

(取材 笹川 守)

 

駆除作業の説明をするSPESのコーディネーターのサム・カズンズさん

根こそぎ引き抜き、徹底駆除する

夫婦で参加、息もぴったり

鋭いトゲも、ヤブの中もなんのその

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。