〜今年も華やかに開幕〜

VIFF 2015のプレスコンフェレンスが9月8日、バンクーバー・インターナショナル・フィルムセンター(1181 Seymour Street)で行われた。1982年にノンプロフィット団体として、シネマの芸術を理解し、またブリティッシュコロンビア州の映画産業を推進するために発足されたバンクーバーの大イベント。VIFFのスローガンは“Same Planet. Different Worlds.”だ。今年もカナダをはじめ世界70カ国から355本の映画が、9月24日から10月9日まで上映される。

 

 この日は地元バンクーバーの有名監督や俳優たちが一足先にレッドカーペットに登場した。VIFFディレクターのジャクリーン・ダピュイス氏らが、ガラのオープニングの『Brooklyn』、クロージングの『I Saw the Light』、そしてバンクーバーのインド系カナダ人を描いた『Beeba Boys』などを紹介した。プログラム・ディレクターのアラン・フレーニー氏は邦画の見どころとして、石井隆監督の『Gonin Saga (GONIN サーガ) 』を挙げ、監督、プロデューサーなど数人の参加予定なので大イベントになりそうだと語った。これは95年に大ヒットした『Gonin (GONIN) 』というヤクザ映画の続編なので、できれば前編を先に観てほしいとのこと。話題の是枝裕和監督の新作『Our Little Sister(海街diary)』はとても日本的でデリケート、女性が共感できる作品だそうだ。フレーニー氏の個人的なオススメは、想田和弘監督の『Oyster Factory (牡蠣工場) 』という、かき工場の美しいドキュメンタリーだ。

 映画評論家のトニー・レインズ氏が「太鼓判を押した」とフレーニー氏が語るのは、去年大好評だった『祭りの馬』から2年連続招待となる松林要樹監督の『Reflection』。映画祭の最中にカメラを持ち歩いていた松林監督らしく「バンクーバーのシーンも入っている」そうだ。その他『The Name of the Whale(いさなとり) 』の藤川史人監督も今回初来加して舞台挨拶をしてくれる予定。また、バンクーバー新報がメディアスポンサーをする映画『渚のシンドバッド』『ゼンタイ』でおなじみの橋口亮輔監督は、『Three Stories of Love (恋人たち) 』という恋人たちの物語を披露する。

 映画祭会場は、去年と同じくThe Centre for the Performing Arts、The Cinematheque、Cineplex Odeon International Village (8-10)、Rio Theatre、 SFU's Goldcorp Centre for the Arts、Vancity Theatre、Vancouver Playhouse、合計7つの映画館で開催される。シングルチケットは大人14ドル、学生とシニアが12ドル。ガラなどスペシャルは割高となっている。数枚綴りのチケットやパスも購入できる。ただし、VIFF年会費1人2ドルを支払うことになるのでお忘れなく。全ての上映映画が掲載された無料の豪華・カラー版ガイドは、市内の映画館などで手に入る。バンクーバー滞在中の方も、このチャンスを逃さずに映画祭を体験してほしい。

(取材 ジェナ・パーク / Photo by Sam Maruyama)

 

プログラム・ディレクターのアラン・フレーニー氏

『The Demolisher』のティアナ・ノリ

『Haida Gwaii: On the Edge of the World』のチャールズ・ウィルキンソン監督

映画『Eadweard』の元気な俳優たち

『The Devout』の監督と俳優たち

『Charlotte's Song』の監督と女優たち

『No Men Beyond This Point』の監督と俳優たち

 

 

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