日本とカナダの国旗が掲揚された会場には天皇皇后両陛下の御真影が置かれ、
赤と白のコントラストが美しい岡田寧子夫人による生け花が飾られていた

 

総領事館、125周年に向けて

2013年1月に着任した在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏にとって、当地で初めて主催する天皇誕生日祝賀レセプション。会場入り口では寧子夫人とともに、来賓ひとりひとりと挨拶を交わした。
日本とカナダの国旗が掲揚された会場には天皇皇后両陛下の御真影が飾られ、NAVコーラスのリードで両国歌を斉唱。続いて大和奈緒美さんの司会でスピーチに移った。
岡田誠司総領事は、2013年は、日本では安倍政権の下で経済回復が進む一方においてエネルギーの安定供給が大きな課題となっている中、BC州においては天然ガスを中心としたエネルギーの輸出を州の経済発展の大きな柱としており、これからの日本とカナダの関係はこれらの需要関係を軸に、これまでの良き友好国の枠を超えて、相互に不可欠な補完的な関係に大きく発展していくであろうと述べた。
また、来年がバンクーバー総領事館開設125周年であり、日系コミュニティー、カナダコミュニティー、在留邦人コミュニティーなどど協力し、多くのイベントを行っていきたいと述べた。

 

天皇陛下の80歳の誕生日を祝い乾杯。 (左から)リチャード・リー州議員、テレサ・ワット国際貿易大臣兼アジア太平洋戦略及び多文化主義担当大臣、ラルフ・サルタン州議員(後方)、山本ナオミBC州スモール・ビジネス担当大臣、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏、クリスティ・クラークBC州首相

 

クラーク首相が『一期一会』

日本訪問から戻って間もないクリスティ・クラークBC州首相は「漁師だった祖父は1954年に貿易視察団のひとりとして訪日しました」と日本との関連性を強調した上で、茂木経済産業大臣とエネルギー協力及び開発に関する覚書に署名したこと、商社各社との面談、また高円宮妃殿下と女性の役割などについて話し合ったことなど日本での滞在について報告。京都で寺院を訪問し『一期一会』の大切さを学んだと述べた。
続いてジョン・ダンカン連邦国務大臣の音頭により、今年80歳になられる天皇陛下のご多幸とご健康を祈念し乾杯した。

 

 

岡田誠司在バンクーバー日本国総領事のスピーチに聞き入る来賓たち

 

 

スパークリング酒から純米大吟醸まで、好評だった日本酒紹介

 

日本情緒あふれる演出

公邸料理人の岩坪貢範氏はこの日に備え、神戸牛、アルバータ牛を使って500人分のローストビーフを調理。神戸牛にはわさびを隠し味に用いたソースを添えた。
『サンドバー』の寿司シェフ星努(ほし・つとむ)さんは巻き寿司120本を用意。900以上の握りをせっせと握る寿司バーには、長い行列ができた。
今回初めての試みは、アルコールに日本酒のみを振る舞ったこと。10月に発足したBC州日本酒協会所属の9社が用意した日本酒各種を興味深く試飲した人も多く、日本酒ブームにますます拍車がかかりそうだ。
成谷百合子さんの琴と山本実さんの尺八演奏が流れる中、宇治茶・通圓のブースほか、場外では裏千家バンクーバー淡交会による茶道のデモンストレーション及び呈茶(ていちゃ)、廊下にはバンクーバー生け花協会会員の作品が展示されるなど、会場のすみずみに日本情緒あふれる演出がなされていた。

(取材 ルイーズ阿久沢)

 

成谷百合子さんの琴と山本実さんの尺八演奏

  

裏千家バンクーバー淡交会による茶道のデモンストレーション及び呈茶(ていちゃ)

 

岡田誠司総領事・寧子夫人と、大震災後の募金活動やバンクーバー島でのがれき清掃を行った日本人学生ボランティア団体『Japan Love Project』の皆さん

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。